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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その二十

「やはり美味しいものはです」
「人と人もつなぎ合わせてくれますね」
「心も。ですから」
「お寿司も出して」
「親睦はお願いします」
「それでは」
「あとマナーの悪い人はそれが過ぎますと」
 その場合はというと。
「やはり」
「お酒も入りますし」
「そうした人にはですね」
「介抱させて頂きます」
「そこは常ですね」
「パーティーの。どうしてもそうした人は出ますね」
「全くですね」
 そうした人はというのだ。
「残念ながら」
「左様ですね」
「ですから」
 それでというのだ。
「その時の配慮もです」
「用意していますね」
「そちらも」
「万全の状況にですね」
「ことを進めていますので」
「ではレセプションのことは」
「お任せ下さい」 
 領事は大使であるチバに確かな声で答えた、そこにあるものは絶対と言っていいまでの自信であった。
「是非」
「ではその様にさせて頂きます」
「必ず日本市民との友好を深めていきます」
 右手で腕相撲左手で握手のうちの左手を担うというのだ、その話をしてだった。
 チバは宇宙港に向かいそこからだった。
 船に乗り山城星系に戻った、そうして大使館に戻ると。
 日本政府についての状況がこと細かく情報として入っていた、チバはそれを見回してからスタッフ達に話した。
「これといってです」
「目立ったものはないですか」
「これといって」
「左様ですか」
「はい」
 こう言うのだった。
「仕掛けるにしても」
「スキャンダルとする様な話もですか」
「これもなくて」
「それで、ですね」
「今は情報収集に務めましょう」 
 これがチバの今の決断だった。
「そうしましょう」
「わかりました」
「そちらに専念して」
「日本のことを調べる」
「今以上にですね」
「はい、謀略を仕掛けるにしても」
 このことを何でもないという顔で話した。
「それが出来る出来事もないですし」
「今はですね」
「さらなる情報収集に努める」
「それを続けますか」
「そうしましょう、そして伊東首相が戻られると」
 その時の話もした。
「やはりです」
「ガードが堅いですね」
「そうなりますね」
「どうしても」
「その時はより気をつけて」
 今以上にというのだ。 
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