ドリトル先生の落語
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第十一幕その三
「人気が出てそれが生活の糧になって芸能界ならです」
「それもお仕事だからいいんだね」
「はい、グラビアは声優さんもしますし」
「最近の日本はそうだね」
「今もやってます」
こう先生に言うのでした。
「私も」
「ではそちらもね」
「頑張っていきます」
先生に笑顔でお話するのでした。
「落語も。あとイギリスを扱った落語もです」
「創作しているんだ」
「生まれたロンドンとか。落語は怪談もしますけど」
「イギリスはそちらのお話多いからね」
「英語でそっちもです」
「しているんだね」
「はい」
そうだというのです。
「私も」
「そうなんだね」
「もう全力で」
それでというのです。
「落語をです」
「やっているんだね」
「大阪の紹介もグラビアも」
「全部だね」
「やってます、それでこの前の寄席で握手会もしたんですが」
「アイドルの人達みたいに」
「そっちも評判よくて」
それでというのです。
「嬉しいです、人気がないと」
「やっぱりね」
「芸能界あきませんから」
これが現実だからだというのです。
「何よりです、それでそれを励みにして」
「それでだね」
「そうしてです」
それにというのです。
「落語の実力をです」
「磨いていくんだね」
「私は落語家ですから」
笑顔ですかそこに真剣なお顔で言ったのでした。
「落語がよおてこそです」
「意味があるんだね」
「そうですさかい」
だからだというのです。
「これからもやっていきます」
「頑張ってやっていってね」
「そうしていきます」
こうお話してでした。
春琴さんはティータイムも一緒に楽しみました、ですが。
ここでミルクティーを飲んでスコーンとケーキ、フルーツを食べてそのうえで先生にこうも言いました。
「いや、ティーセットええですね」
「春琴さんもお好きだね」
「はい」
実際にというのです。
「こちらも」
「それは何よりだよ」
「イギリスにいた時もよく楽しみまして」
「日本でもかな」
「そうしてます、これがありますと」
ティーセットがというのです。
「嬉しいです」
「ではね」
「今日はこっちも楽しませてもらいます」
「それではね」
「はい、それでなんですが」
春琴さんは先生に紅茶を飲みつつこうも言いました。
「先生を想ってくれる人がいましたら」
「僕にかな」
「その人大事にして下さいね」
「それはお友達かな」
「いや、この前の寄席で一緒にいた奇麗な人が」
「日笠さんはお友達だよ」
先生はにこりとして答えました。
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