八条学園騒動記
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第七百二十一話 蛇の天敵その十三
「それはまた」
「連合のことだが」
「あまりにもです」
「しかしな」
それでもとだ、大尉は話した。
「基本はな」
「連合ではですね」
「人は動けなくなるまでな」
まさにそれまでというのだ。
「働くしな」
「使い捨てにせず」
「それまでだ」
「働いてもらう国ですね」
「わかっている国だ」
「そうしたことが」
「使い捨てにしてはすぐになくなる」
大尉は言った。
「ものだけでなくだ」
「人もですね」
「まさにソ連の様にな」
「国家もですね」
「成り立たなくなる」
「そうなりますね」
「そうした国ということもだ」
「知ることですね」
「あらゆるものを食べてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「リサイクルもして」
「人もものも使い捨てにしない」
「そうした国ですね」
「幾ら国力があろうともだ」
それでもというのだ。
「使い捨てにするとな」
「すぐに国力は衰える」
「そうなる」
「今お話されている通りに」
「いいことだ、そうした面も知ってだ」
「調べることですね」
「そういうことだ」
「わかりました」
上等兵も頷いた。
「その様にです」
「していくな」
「私も」
「宜しくな、それでだが」
大尉はあらためて話した。
「次は哺乳類だ」
「そちらの生きもの達を観るのですね」
「そうする、哺乳類もな」
この種類の生きもの達もというのだ。
「実に多い」
「この動物園では」
「その彼等をな」
「これからですね」
「観るぞ」
こう言うのだった。
「いいな」
「わかりました」
上等兵はまた頷いた。
「それでは」
「最初は何を観るか」
大尉はいささか楽し気に言った。
「今から歩きつつな」
「そちらに向かいつつですね」
「考えるか」
「そうしますか」
「ああ、今からな」
こうした話をしながらだった。
大尉は上等兵を哺乳類のコーナーに連れて行った、そうしてこの種類の生きもの達も観ていくのだった。
蛇の天敵 完
2023・6・24
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