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八条学園騒動記

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第七百二十一話 蛇の天敵その一

               蛇の天敵 
 烏もいた、だが上等兵はコーナーの中にいる烏達を観て一緒に観ている上等兵にどうにもという顔で述べた。
「鳩も雀もです」
「この動物園にいるな」
「それも外に」
「自然にな」
「もっと言えば街の何処にもです」 
 こうした鳥達はというのだ。
「います」
「そうだな」
 大尉も否定しなかった、
「まさに」
「ですから」
 それでというのだ。
「別にです」
「コーナーまでもうけられてな」
「観ることもないですが」
「外にいる烏とここにいる烏は違うのだ」
「種類がですか」
「そうだ、外の烏はホンドガラスというな」
 そうした種類のというのだ。
「日本では普通の烏でな」
「コーナーの烏は違いますか」
「この烏はタビガラスだ」
「烏でも種類が違うのですね」
「リョコウバトの様に季節によって場所を移動するな」 
 そうしたというのだ。
「習性を持っている」
「そうした烏ですか」
「そうなのだ」
「そうでしたか」
「リョコウバトもいたな」
「地球では絶滅した生きものの中に」
 上等兵は答えた。
「後で発見されたと書かれていますが」
「あの青い鳩だ」
「多くの星で何十億羽といますね」
「兎角数の多い鳥だ」
「そうですね」
「そのリョコウバトの様にだ」
 今自分達が観ている烏はというのだ。
「移動するのだ」
「そうした習性を持つ烏ですか」
「あの鷲もだ」
 今度は青い鷲を指差して話した。
「アオワシだが」
「あの鷲もですか」
「移動するのだ」 
 一ヶ所に留まらずというのだ。
「そうするのだ」
「そうなのですね」
「連合は星が多いだけあってな」
「その自然もですね」
「多彩でだ」
 そうなっていてというのだ。
「それでだ」
「こうした鳥もいますか」
「中には目がよくてな」 
 そうしてというのだ。
「昼に活動する蝙蝠もだ」
「いますか」
「星によってはな」
「そんな蝙蝠もいますか」
「ヒルコウモリという」
 その蝙蝠はというのだ。
「虫を取って食べている」
「飛びつつですね」
「そうしている」
「その習性自体は普通の蝙蝠と同じですね」
 夜に活動するというのだ。 
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