星河の覇皇
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第八十五部第一章 国防省への忠告その五十七
「だからね」
「太らない様に努力しないとな」
「スポーツをするのね」
「ああ、そうしてな」
そのうえでというのだ。
「祖母ちゃんみたいにならねえからな」
「お祖母ちゃんに言う言葉じゃないわね」
「じゃあ痩せろよ」
パエリアは出来た、今度はステーキの用意をしつつ言う。
「その前にな」
「痩せる必要はないわ」
「健康に悪いだろ」
「健康診断では健康そのものよ」
そう出ているからだというのだ。
「だからね」
「それでかよ」
「全く問題はないわ」
そうだというのだ。
「だから痩せる必要はないわ」
「太ってると駄目だろ」
それだけでとだ、孫娘は祖母に返した。
「流石に」
「肥満が問題ではないわ」
「身体がどうか、か」
「その問題だから」
それでというのだ。
「健康診断で問題がないなら」
「太ってもいいんだな」
「あんたも覚えておくのよ」
「太ってること自体は問題じゃねえか」
「ええ、健康を害していることが」
このことがというのだ。
「問題なのよ」
「そのことか」
「ええ、だからワインもお食事もね」
「楽しむんだな」
「そうするわ」
こう言ってだった。
カバリエは孫娘の料理が完成するのを待った、孫娘の料理の手際は実によくそれで出来たメニューをだった。
祖母が待っているテーブルの上に置いた、パエリアにサラダ、ステーキにパンにケーキだけでなくだ。
チーズも出した、そうして祖母に言った。
「じゃあな」
「ええ、今からね」
「食おうな」
「あんたお料理の腕がまた上がったみたいね」
「それは食ってから言えよ」
そのうえで確かめろというのだ。
「実際に舌でな」
「確かめてこそっていうのね」
「料理はわかるだろ」
「それはね」
その通りだとだ、カバリエも答えた。
「その通りよ」
「そうだろ、だからな」
「見た目でわりかしわかるけれどね」
確かに実際に味わってみないとわからないがというのだ。
「けれどね」
「それでもかよ」
「火の通し加減と切り方等でね」
「ある程度わかるんだな」
「前に見た時と比べて」
こう言うのだった。
「さらによくなっているわ」
「だからか」
「ええ、では今からね」
「食うか」
「そうしましょう」
「まあ美味いとな」
孫娘は祖母に話した。
「それだけでいいものがあるしな」
「ではね」
「ああ、食おうな」
「そうしましょう」
こうしてだった、二人は。
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