星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十五部第一章 国防省への忠告その四十四
「尻尾が二本になるというわ」
「猫又ですね」
「その妖怪になりますね」
「猫も長く生きますと」
「そして化かす様にもなりますね」
「そして千年経たら」
猫又からさらにというのだ。
「九本尻尾のね」
「強大な妖力を持つ存在になる」
「だからですね」
「九尾の狐にも対することが出来る」
「そうなりますね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「そう言える人材を送ったわ」
「日本大使として」
「それで、ですね」
「この度もですね」
「働いてもらいますね」
「そうしてもらいますね」
「伊東首相は確かに手強いけれど」
それでもというのだ。
「彼女は同じだけ強いわ」
「だからですね」
「伊東首相にも対することが出来ますね」
「そうなりますね」
「ええ、それが出来るから」
カバリエは強い声で話した。
「働いてもらうわ、そして米中露にもね」
「それぞれ送り込んでいますね」
「大使を」
「左様ですね」
「狸も貉も獺もね」
ここでも日本の化ける生きものつまり変化から話した。
「そして狼もね」
「送っていますね」
「トルコには」
「とかく精鋭を送っていますね」
「大国には」
「大国は政治家は大したことがなくても手強いものよ」
それこそ極端な無能でもない限りはというのだ、流石に禁治産者が首脳ではその国は満足に動けはしない。
「だからね」
「出来る人物を送りますね」
「それは常ですね」
「さもないとこちらが後れを取りますね」
「そうなりますね」
「そうよ、ただ日本相手に大物を送ると」
このことは当然にしてもというのだ。
「それを見た韓国はいつも騒ぐわね」
「連合の常ですね」
「まさにそれは」
「左様ですね」
「日本への対抗心が殆どだから」
韓国はというのだ。
「もうね」
「日本にこちらが大物を送りますと」
「こちらはどうか」
「韓国に送るか」
「格上かどうか」
「そればかりですね」
「格上や格下ではないわ」
カバリエははっきりと述べた。
「問題はね」
「左様ですね」
「問題は優れた人材かどうか」
「その相手に適した相手かどうか」
「それが問題であり」
「格上の問題ではないですね」
「韓国には韓国に適した相手を送るわ」
そうした問題だというのだ。
「だからね」
「格を問題にする韓国の反応は、ですね」
「外相は気にされないですね」
「左様ですね」
「日本には、特に今の伊東首相相手にはね」
中央政府にとって今の様に敵に回したならば厄介なことこの上ない彼女をそうしたならばというのだ。
ページ上へ戻る