わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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2-3
次の朝 泉希は私と顔を合わすなり
「ねぇ ねぇ 昨日 どうなった?」
「うん 好きだって言ってくれた 忘れてないって 今度、日曜 河川敷の公園でデートの約束した」
「よかったやん 今日のみゅん 輝いてるでー」
「そう? 可愛い?」
「誰が 可愛いってぇ?」
水屋利勝だ。いつの間に来てたんだろう。
「あっ 利勝君 おはよう あのさー この前の体育の時 利勝君 トップだったよね すごいネ」と、私は、場を取り持ったつもりだっんだけど
「あぁー たまたまなー だけど まわりが騒がしいんで 後ろをみたら 黒いのが追いかけてきてた 実質 負けたんだよな お前 すごいな」
「まぁ たまたまだよー」
「こいつは そーいうとこ 頑張るんだけど いざとなると ヘタレなんだよー」と、泉希がきついことを言ってきてた。だけど、利勝君は何にも言い返せなかったのだ。
「なぁ 利勝君 今度 一緒に遊ぼうよー 野球とか」
「へっ 野球? そんなん どこでやるんやー」
「どこでって 公園とか どこか 広場とか」
「あのなー 公園なんかは ボール禁止やでー 広場って どこにあるねん」
「えぇー そーなん? じゃぁ 何して 遊んでるん?」
「まぁ ゲームが多いかなー」
「なんや それ! ゲームって テレビゲームかぁ つまんないの! 人生それでええんかーぁ そこに 愛はあるんかぁー」
「ふふっ みゅうみゅんって おもろいなー 確かに ウチのクラスでも水島実海って みんなが気にしてるみたいだぜ 最初男だった思ってたんだけど・・・女なんってなって 案外 可愛いしな 階段で飛んでるとこ 有名になった」
「へぇー そうなん? 可愛い?」
「バカ そーいうとこ アホちゃうか? なぁ 泉希?」
「うっ まぁ 無邪気よねー でも 不思議ちゃんなんだよー」と、泉希ちゃんも戸惑っていた。その日、学校でお昼前の休憩時間に
「うっせなー そんな髪の毛ふらふらさせてよー 触ってたからってどうなんだよー」と、すみれちゃんのポニーテールにしている髪の毛を持ち上げて
「ブタのくせに 気取ってんじゃあないぞー このブタ ブタ 小ブタ」と、すみれちゃんは泣き出していた。
「こらぁー 泣いてるじゃぁない! このー どぶネズミがぁー」私は、見兼ねて声が出てしまった。
「なんだぁー 誰がどぶねずみじゃー」小泉道弘だ。
「女の子をいじめるなんて それも、女の子を辱めるようなことを・・・ 男の腐った どぶねずみ よ!」
「うっさいワー! お前 みたいな 男みたいな真っ黒なイタチみたいのに 言われたぁないわー」
「そのイタチでも ねずみぐらい やっつけるのぐらい 平気じゃぁー」
「なんだとー ちょっとぐらい 走るの速いからって調子に乗りやがってー」と、私の肩を掴もうとしてきたから、咄嗟に交わして、向こうが前のめりになったとこを後ろからお尻を蹴とばしていた。
その時、不忍先生が入って来て、授業の前に
「どうした? 小泉 おでこが赤いぞー」 彼は頭を押さえて額の部分が赤くなっていたのだ。
「水島さんに お尻蹴られて 棚に頭ぶつけました」
「水島 そうなのかー?」
「うん 蹴っ飛ばしたかなー でも、自分から 棚に突っ込んでいったんだよー」
「先生 みゅんは 悪くないよー 小泉君が すみれちゃんのことイジメてたり、ブタって言ってたから みゅんは かばったんだよー 最初に掴みかかろうとしたの小泉君のほうです」と、泉希が弁護してくれていた。
「深山さん そうなんか?」
「ウン 小泉君がいつも棚からカバンがはみ出してるんで ちゃんと入れないと みんなの迷惑だよって 注意したつもりだったんだけど なんでお前の言うこと聞かなきゃなんないんだって だから・・・ それとウチの髪の毛で、もてあそぶのって止めてくれるって言ったんだけど ウチの髪の毛を上に持ち上げて、ブタ ブタって・・・ 泣き出していたら みゅうみゅんが助けてくれたの」小泉君はすみれちゃんの後ろの席でときたま、すみれちゃんの長い髪の毛に触れて遊んでいたみたいなのだ。
「わかった 小泉 水島さん 前に出てきなさい」と、二人を教室の前に出さして
「水島 なんであれ 暴力をふるったのは 君だ それは、悪いことだろう? わかるな! まず 小泉に謝れ!」
「うぅーん・・・ 小泉君 ごめんなさい」と、私は、しぶしぶながら・・・小泉君に向かって頭を下げていた。
「小泉 クラスのルール通りにしないのは 悪いなぁー? それに、女の子に対して 容姿のことをからかうなんて 男としても最低だぞー 深山さんに 謝れ!」
「うぅーぅ 僕が 悪かったです ごめんなさい」
「よーし 二人とも 仲直りだ 握手しろ」と、私は仕方なくて、どぶねずみと握手していた。
でも、給食を終えた後、私は、どぶねずみに勝負を挑んでいた。教室の後ろで幅跳びをして決着をつけようと、どぶねずみに申し込んでいた。私とどぶねずみは、もう、ある程度仲良くなっていたのだけれど。
昼一番の授業の時、不忍先生が教室に入って来て
「小泉 どうした? 熱があるのかぁ? 汗だくだし、顔も赤いぞー」
「はぁ みゅうみゅんと そこで、立ち幅跳びで勝負してたから・・ いぇ 誘われたんだけど、僕も受けて立ったから・・勝てなかったけど・・」
「・・・ また 水島かぁー ・・・水島さん? そういう運動は教室じゃあ してはいけないって わかるカナー?」
「はっ? そーなん? だって ちょうど空いてるからー」
「そーなん じゃぁない! 教室は勉強するとこ! 運動は グラウンドで!」
「はぁー わッかりました 水島実海は もう そーいうことしません」と、敬礼をしていたら、皆から笑いがー、だけど
「バカ 二度目は 通用せんからな」と、言いながらも先生は下を向いて笑いをこらえていた。
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