星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十五部第一章 国防省への忠告その十三
「それこそな、こうした人間はな」
「信用出来ないですね」
八条もこの言葉を出した。
「何があっても」
「まさに絶対にな」
「左様ですね」
「そして近寄ってもだ」
「遠ざけるべきですね」
「友人に持つなぞだ」
それこそとうのだ。
「もっての他だ」
「信用出来ないので」
「それも絶対にな、それが有権者にもわかったからな」
だからだというのだ。
「その議員は落選してだ」
「今もですね」
「復権していない」
選挙に当選してというのだ。
「そうなった」
「そうなることですね」
「これはもう能力以前だ」
「信用出来ないからですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「策はな」
これはというのだ。
「無駄に弄するものではない」
「まさに策士策に溺れるですね」
「そもそも何かに溺れるなぞだ」
策に限らずというのだ。
「二流だ」
「その時点で、ですね」
「所詮な、一流の策士はな」
「溺れないですね」
「策にな、策を弄するのではなく」
策に秀でていてもというのだ。
「必要な時にだけだ」
「使いますね」
「それが真の意味での策士でだ」
それでというのだ。
「君に仕掛けた野党の議員はな」
「二流ですか」
「いや、二流どころかだ」
「それより下ですか」
「五流以下だ」
そこまで低いというのだ。
「そうした人物はな」
「そうですか」
「そうだ、それを国会で言ったのだな」
「予算委員会の場で」
「国会で言うことか」
そもそもとだ、キロモトは難しい顔で言った。
「スキャンダルの話なぞ」
「日本で言います」
「そうなのか」
「予算委員会の場では」
「予算のことを話さずにか」
「基本的に様々なことを話す場で」
日本の予算委員会ではというのだ。
「それで、です」
「その議員も言ってきたか」
「最初私もです」
八条自身もというのだ。
「会ったこともない、名前だけ知っている」
「そうした女優でか」
「その人と私が密会したと言われて」
「何かと思ったか」
「そうでした」
まさにというのだ。
ページ上へ戻る