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八条学園騒動記

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第七百十六話 蜥蜴と亀その七

「人が生きるのに」
「その為にですね」
「その水の象徴としてだ」
「愛されていますか」
「ただこのコーナーにはいないが」
 それでもというのだ。
「ワニガメは気性が荒くな」
「他の亀達とはですか」
「一緒にいられずな」
 それでというのだ。
「別のコーナーにだ」
「いますか」
「そうなっている」
 こう上等兵に話した。
「これがな」
「そうなのですね」
「そしてだ」 
 大尉はさらに話した。
「蜥蜴や亀は色がわかる」
「爬虫類はですね」
「哺乳類は人や猿以外はわかるものは少ないが」
「犬や猫もですね」
「そうだ、殆どの星の哺乳類はな」
 彼等はというのだ。
「色がだ」
「わからないですね」
「そう進化している」
「そうなのですね」
「だから犬や猫もな」
 人間と共にいる彼等もというのだ。
「地球から生まれたが」
「その地球の哺乳類は色がわからない」
「だからだ」 
 そうした進化の為にというのだ。
「犬や猫はな」
「色がわからず」
「見えている世界はな」
 それはというと。
「白黒だ」
「そうしたものですね」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「蜥蜴や亀はな」
「色がわかりますね」
「そうした進化をしている」
「そうなのですね」
「そうしたこともな」
「知ることですね」
「それも学問だ」
 その一環だというのだ。
「まさにな」
「そういうことですね」
「それでだが」 
 大尉は話を続けた。
「このコーナーにいる彼等もな」
「色を把握して」
「そしてだ」
「ここにいますね」
「そうなのだ」
「そうですか」
「色がわかるかどうかも」
 このこともというのだ。
「生きものによる」
「それも面白いですね」
「そうだな、これだけの種類の蜥蜴や亀達がな」
「色がわかる」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「今話した通りにな」
「そうなのですね」
「我々を見てもな」
 蜥蜴や亀達がというのだ。
「そうなのだ」
「それは面白いですね」
「イグアナもな」
 見ればリクイグアナもいてサボテンを食べている。 
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