星河の覇皇
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第八十四部第五章 宣言に向けてその三十
「中央政府創設の頃でだ」
「あの頃と比べると」
「まだ創設してある程度しか時間は経っていないが」
それでもというのだ。
「かなりだ」
「連合は発展し」
「人工も多くなりな」
「当時はおおよそ三兆でしたが」
「四兆になりな」
「各国もですね」
「人工はさらに増え」
三兆が四兆になる中でだ。
「そして総生産も国力もな」
「高まっているので」
「各国軍の拡大もな」
「負担はですね」
「然程だ」
これといってというのだ。
「各国軍もな」
「負担にはならないですね」
「各国にとってな」
「では」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それだけしてもな」
「然程ですね」
「負担にならないならな」
「よいですね」
「そうなる」
まさにというのだ。
「私はそう見る、だからな」
「認めてもいいですね」
「それ位ならな、上限を二十個艦隊にし」
機関戦力であるそれをというのだ。
「将兵の規模もな」
「拡大ですね」
「一千万から千五百万前後としてだ」
「国防費についても」
「各国の予算のな」
それのというのだ。
「〇・三パーセントからな」
「それが今の予算の上限ですが」
「まあ一パーセントにな」
「それ位まで上げてもですね」
「いいだろうか、だが予算はこれからはな」
この割合はというと。
「各国は予算の一パーセント以上はな」
「認めないですね」
「それでいくべきだ」
まさにというのだ。
「私はそう考えている」
「各国軍は中央政府より大きくあってはですね」
「都合が悪い」
中央政府にとってはというのだ。
「だからだ」
「それ故に」
「そうだ」
まさにというのだ。
「中央政府を主にしてだ」
「各国政府はですね」
「各国の防衛でもな」
「副次的な存在ですね」
「あくまでそうしたものでだ」
まさにというのだ。
「それでだ」
「中央政府軍より規模が大きくなることは」
「どうしてもな」
それはというのだ。
「避けたい」
「だからですね」
「そうだ」
「規模も予算も」
「人員もな」
その全てがというのだ。
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