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八条学園騒動記

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第七百十五話 ジャイアントアナコンダその七

「そうした国ということだ」
「それが日本ですか」
「そしてだ」
 大尉はさらに話した。
「怨霊は何か」
「人間ですね」
「それがなるものだ、もう怨霊になると日本ではな」
 それこそというのだ。
「人間でなく魔王とだ」
「考えられていますね」
「そうだ、しかしだ」
 それでもというのだった。
「幽霊はそのままだ」
「人間ですね」
「魂が身体から出ただけでな」
「何も変わらないですね」
「人間とな、そう考えるとな」
「幽霊は怖くないですね」
「正しく知るとな」
 どういったものかというのだ。
「全くだ」
「幽霊も怖くない」
「そして生きものもな」
「怖くないのですね」
「正しく知るとな」
 それならというのだ。
「全くな」
「そういうことですね」
「何でも知ることだ」
「重要なことは」
「無知こそがな」
 大尉は断言した。
「最大の問題だ」
「そうなりますね」
「その為に我々はここに来ていてだ」
 連合に工作員としてというのだ。
「そして動物園もな」
「生きものを知る為にですね」
「存在している、知らないならな」
「知ることですね」
「そうすればいい、問題はだ」
「無知を無知のままにしておく」
「このことこそがだ」
 何といってもというのだ。
「問題であり罪だ」
「罪ですか」
「そうだ、連合の生態系を調べている者達もいる」
 工作員の中にはだ。
「自然環境も含めてな」
「それも知る為ですね」
「連合という国をな」
 まさにというのだ。
「そうしている者もな」
「いますか」
「そうだ、とはいってもこの国の者達が盛んにな」
「調査していますね」
「絶えずな」
「そうしていますか」
「この国はそうした国だ」 
 連合はというのだ。
「何かとな」
「調べてですね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「細部までな」
「知っていますか」
「そうしている」
「自分達の国のことなので」
「その通りだ」
 まさにというのだ。
「そうしているから本屋に行ってだ」
「そうしてですね」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「情報は簡単に手に入るがな」
「その目で観ることですね」
「今我々がしている様にな」
「そうして情報を得ることですね」
「百聞は一見に如かずだ」 
 大尉はこの言葉を出した。 
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