星河の覇皇
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第八十四部第五章 宣言に向けてその二十
「私は考えている」
「左様ですね」
「ではですね」
「我々としては」
「そうだ、まして八条長官は切れ者だ」
国防省のトップである彼もというのだ。
「だからな」
「だからこそですね」
「まだこちらに来るとはわかっていませんが」
「それでもですね」
「警戒しておきますね」
「用心は怠らないですね」
「想定はしておく」
用心、それとしてというのだ。
「常にな」
「はい、それではですね」
「中央政府国防省の参戦も考慮しておく」
「そしてその時はですね」
「どう対するかもですね」
「全て想定しておく」
そうするとだ、マックリーフは述べた。
「いいな」
「はい、それでは」
「これよりですな」
「国防省も警戒しますね」
「そうしていきますね」
「そして八条長官も」
「そうする、ただ彼は優れた政治家だが」
それでもとだ、マックリーフはその八条のことも話した。彼が一体どういった人物であるかということもだ。
「正統派の政治家だな」
「はい、謀略は使われないですね」
「あくまで正統派であって」
「謀略の類は使われず」
「純粋に政治力で行動されますね」
「それでことを進められる方ですね」
「よく言われていることだが」
八条についてというのだ。
「実際にそうでだ」
「それで、ですね」
「我々と対することになっても」
「正攻法でしか来ないですね」
「政治の表のやり方でしか来ない」
八条、彼はというのだ。
「確かに強敵だが」
「それでもですね」
「裏のやり方では来ない」
「そのことは安心出来ますね」
「金内相はそれ以上だ」
金のことも話した。
「とかく清廉潔白で厳格でだ」
「あの方も優れた方ですが」
「それでもですね」
「やはり正攻法しかないですね」
「そうした方ですね」
「表と言っても幅広いが」
その動き方即ちこの場合は政治的な攻め方はというのだ。もっと言えば二人は攻める強さもかなりのものだ。
「しかしだ」
「裏はない」
「それならばですね」
「そのことは安心出来ますね」
「特に政治のことでは」
「あらゆる世界に表と裏があるが」
それでもというのだ。
「政治は特にだ」
「その裏からも攻める」
「そうしたやり方も多いですね」
「謀略もそうですが」
「それを使うかどうか」
「それが大きいですね」
「だが彼等はそれを使わず」
その裏のやり方をというのだ。
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