星河の覇皇
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第八十四部第五章 宣言に向けてその十四
「しかしあくまで好みによるが」
「スポーツのそれに誘うこともですね」
「悪くないですね」
「それもまた」
「左様ですね」
「だからそうしよう、中央政府はまだ何も言っていないが」
それでもというのだ。
「これからは違うことは明かだ」
「左様ですね」
「我々が宣言を出せばですね」
「必ず動いてきますね」
「そうしてきますね」
「そうだ、だからだ」
ここはというのだ。
「国務省に連絡を入れてな」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「中央政府大使館のスタッフ達をですね」
「バスケットボールの試合に誘いますか」
「そうする、丁度今ワシントン星系では盛り上がっている」
バスケットボールの試合がというのだ。
「優勝を決めるそれがな」
「もう新聞のスポーツ欄はその記事で持ち切りです」
「野球やフットボール以上にです」
「それならですね」
「招待もいいですね」
「それがいい、スポーツは好き嫌いがあるので」
これはどうしてもある、バスケットボールが好きな者もいればその逆に興味がない者もいるというのだ。
「それでだ」
「バスケが好きな人にですね」
「招待状を贈りますね」
「そうしますね」
「そうした大使館員を選んでな」
中央政府にいる彼等をというのだ。
「そうしてだ」
「そのうえで、ですね」
「彼等のことを一人一人把握している」
「そのことも伝えますね」
「やはり言外でな」
そのことを告げるというのだ。
「そうする」
「左様ですね」
「そうしますね」
「この度は」
「招待するだけでなく」
「表向きは社交辞令であるが」
交流のそれだがというのだ。
「その実はということだ」
「まことに連合の常ですね」
「こうしたこともまた」
「一見友好的で実は違う」
「そこには何かがある」
「連合は万人の万人に対する闘争の国だ」
ホッブスがその代表作リバイアサンで言った様にというのだ。
「その中でお互いに対立してな」
「政治的抗争を繰り返していますね」
「我々もそうですし」
「その様な国ですから」
「表向きは友好的でも」
「それはだ」
その実はというのだ。
「違う」
「左様ですね」
「そのことはですね」
「それならですね」
「我々もそれは同じで」
「そうだ、だからだ」
それでとだ、マックリーフはさらに話した。
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