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星河の覇皇

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第八十四部第五章 宣言に向けてその十一

「そうしよう」
「はい、それでは」
「それではですね」
「これからですね」
「昼食ですね」
「そうだ、上海蟹をだ」
 この蟹をというのだ。
「調理したものが主だ」
「おお、上海蟹ですか」
「それはいいですね」
「ではこれよりですね」
「蟹料理を満喫しますか」
「そしてだ」
 李は微笑みさらに話した。
「勿論他の料理もあるからな」
「それも楽しみ」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「食べることだ、ではな」 
 こう言ってだった、実際に上海蟹を調理したものが出てだった。
 全員で食べる、そこにさらにだった。
 炒飯も出た、そこにも蟹があり閣僚達は笑顔になって言った。
「炒飯にもですね」
「蟹を使っていますか」
「上海蟹を」
「そうだ、今日の昼はいい上海蟹が入ったのでな」
 それでというのだ。
「ここで食べることにした、そしてだ」
「各国政府にもですね」
「この蟹達を贈られた」
「そうされましたか」
「中国人は気前がいい者を好む」 
 これは伝統であると言っていい、それなりの立場にある者はそうでないと駄目であるという考え江あるのだ。
「それは政府も同じだな」
「伊達に連合四大国の一国ではないです」
「そして五千年の歴史がある訳ではありません」
「夏王朝からのそれが」
「その長い歴史の間大国ではないですから」
 それだけにというのだ。
「この程度のことはですね」
「行っていくべきですね」
「まさに」
「左様ですね」
「そうだ、蟹位はな」
 まさにこれ位はとだ、李も言った。
「贈る」
「見返りも求めずに」
「そうしますね」
「そしてそのうえで、ですね」
「各国の首脳に食べてもらいますね」
「是非な、そしてその蟹達はな」
 李は笑みを浮かべこうも言った。
「わかるな」
「はい、中央政府にもですね」
「この北京星系の省庁にもですね」
「贈られたのですね」
「食べる様に」
「確かに対立しているが」
 それでもというのだ。
「我々は同じ連合の者だ」
「それは変わらないですね」
「政治的に対立はしていますが」
「同じ連合の者です」
「それは変わらないですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。 
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