星河の覇皇

「政権交代は起きる、我々も与党になって日が経つが」
「それでもですね」
「集権派には選挙で何度も敗れています」
「今世紀だけでも」
「だからこそですね」
「遠くない未来において」
「敗れる、そして野党の座からだ」
　選挙に破れればというのだ。
「そこからだ」
「再起を図る」
「再び政策を出し」
「そのうえで」
「そうしていく、それが民主政治でだ」
　それでというのだ。
「当然のことだ」
「まさに必然ですね」
「政党が選挙で敗れ野党になることは」
「それは必ず起こる」
「それも政治ですね」
「野党が相当に愚かでないとだ」
　こうしたケースもあるにはある、政策なくして喚いてばかりという政党もこの世には存在しているのだ。尚連合ではそうした政党は淘汰される。
「そうはならない」
「全くですね」
「まともな政党が相手ならです」
「やはり落選もあります」
「歴史においてはマスコミの贔屓でそうした政党が勝つ場合もありましたが」
「今は、ですね」
「そこまではない」
　愚かな政党が勝つことはというのだ。
「流石にな」
「特に今の連合では」
「中央政府も各国政府もそれは同じです」
「無能な政党は存在出来ません」
「流石に」
「そうだ、だからだ」
　それでというのだ。
「我々も野党になった時はだ」
「選挙に勝つ様にですね」
「その様にしていきますね」
「何としても」
「よい政策を出して」
「そうするべきだ、だがその話は置いておいて」
　そしてと言うのだった。
「今はだ」
「我々のすべきことをしていく」
「外交を進める」
「宣言をまとめることですね」
「それをしていくことだ、今回大きなことはだ」
　それは何かというと。
「それだ」
「外交の成果ですね」
「それを出すことですね」
「つまり宣言をまとめる」
「それが大事ですね」
「そうだ、諸君にはくれぐれも頼む」
　李は閣僚達に声をかけた。
「充分以上の働きをな」
「わかっています」
「お任せ下さい」
「宣言必ずまとめてです」
「出す様にします」
「ではな、それではだ」
　ここで李は手元にあった鈴を鳴らした、そのうえでスタッフ達に微笑んでそのうえでこう言ったのだった。
「これから昼食にしよう」
「はい、そしてですね」
「英気を養い」
「そのうえで、ですね」
「午後も働くのですね」
「そうだ」
　まさにというのだ。