ハッピークローバー
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第九十一話 夏休みも終わりになってきてその四
「何もね」
「されないわね」
「その危険はぐっと減るわよ」
「スカートの下にスパッツ穿いたら」
「ええ、ただ私達持ってないけれど」
一華はこう前置きして話した、そうしつつ冷蔵庫の方に行って氷を出してコップに入れてそこにかな恵が買って来た紅茶を注ぎ込んだ、
「ブルマだとね」
「あれね」
「あれだとね」
ブルマをスカートの下に穿くと、というのだ。
「全然ね」
「下着と同じだからね」
「デザインがね」
「あれだと」
ブルマだと、とだ。かな恵も言った。
「ちょっと動いたらはみ出て」
「ショーツやお尻がね」
「凄いことになるわね」
「あればもうね」
一華はさらに言った。
「ショーツよ」
「ショーツの上に穿く」
「それよ」
まさにというのだ。
「そうとしか言えないわ」
「そうよね」
「だからね」
その為にというのだ。
「ブルマはないわ」
「私もよ」
「かな恵お尻も大きいから」
胸だけでなくとだ、一華はかな恵の見事な肢体を見ながら言った。
「あんなの穿いたらね」
「お尻はみ出るわよね」
「一緒にショーツもね」
「それ男の子に見られたら」
「一生の恥よね」
「ええ」
まさにとだ、一華も言った。
「私もね」
「それ嫌よね」
「半ズボンだとね」
今自分達が体育の時に穿いているそれはというのだ。
「膝までだとね」
「絶対見えないしね」
「短いのでもね」
「そうは見えないわね」
「隙間からちらりはあっても」
半ズボンのそこからだ。
「お尻はみ出るとかね」
「ないからね、半ズボンは」
「まして下着が出るとか」
「ないから」
「いいわよ、けれどブルマは」
「ないわよね」
「あんなのスカートの下に穿いても」
そうしてもというのだ。
「全然よ」
「ガードになってないわね」
「ブルマ見られるのって」
デザイン的にというのだ。
「下着見られるのと一緒で」
「下着姿で歩き回ってるみたいなのだしね」
「しかもはみ出るから」
「余計に駄目よね」
「お尻のライン丸見えで」
このこともあってというのだ。
「前から見られても」
「同じよね」
「あんな格好で人前に出たら」
それこそというのだ。
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