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ハッピークローバー

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第九十一話 夏休みも終わりになってきてその三

「中々以上にね」
「危ないわね」
「そうよ」 
 まさにというのだ。
「それで今のあんたの恰好を」
「酔ってる子が見たら」
「危ないわよ、その時襲われなくても」
「後でなのね」
「まあナチュラルに使われるわね」
 一華はここでも口をへの字にさせて述べた。
「今のあんたの恰好は」
「それぞれの子に」
「その恰好から色々想像されてね」
 そのうえでというのだ。
「使われるわ」
「そうなるのね」
「想像するのはその人の勝手だから」
 自由に出来ることだというのだ。
「それでよ」
「使われるのね」
「そうなってるわ、まあ今回は多分こっそり飲むのに邪魔だから」
「追い出されても」
「そのままいてもね」
 かな恵の家にというのだ。
「その無防備さだとね」
「明男のお友達を変に刺激してたのね」
「そうよ、私も人のこと言えないけれど」
 それでもというのだった。
「こうしたことの用心はね」
「しないと駄目ね」
「さもないとね」
「襲われたりするわね」
「実際色気のない恰好してると襲われないでしょうね」 
 一華はこのことはクールに述べた。
「例えばどてらと腹巻でジャージとか」
「確かに全然色気ないわね」
「ええ、あとね」
 一華は今度はかな恵の胸を見て言った。
「あんた今乳首も透けそうよ」
「そっちも?」
「そうよ、ブラしててもね」 
 それでもというのだ。
「何かそんな感じよ」
「そうね、確かに」
 一華に言われて胸を見てだ、かな恵は実際にそうした感じなので頷いた。
「透けそうね」
「足もそうで乳首もって」
「もうその場か後で襲われたり」
「よくて使われるわよ」
「そうなるのね」
「ええ、まあ使われるのはね」 
 男子にとだ、一華は眉を顰めさせて話した。
「本当にその子の勝手で」
「止められないから」
「それはヒトラーもスターリンも無理でしょ」 
 悪名高き独裁者達でもというのだ。
「幾ら言論弾圧しても」
「その人が考えることはね」
「何も出来ないから」 
 思考は弾圧出来ないというのだ。事実指揮者として名高いフルトヴェングラーはドイツにいつつナチスを嫌っていた。その考え自体をナチスはどうにも出来なかったのだ。
「それでよ」
「使われることはなのね」
「その子が一人の時は」
「そうなのね」
「女の子どうしても使われるかも知れないけれど」 
 その危険性は誰にも存在するというのだ。
「変に使われたくないなら」
「そんな恰好しないことね」
「例えばスカートの下にスパッツ穿いたら」
「見えないわね」
 かな恵もそれはと頷いた。
「そうしたら」
「それで見えそうにもよ」
「ならないわね」
「完全にガードされて」
 そうしたことがというのだ。 
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