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ドリトル先生と桜島

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第十二幕その四

「鹿児島だと仕方ないね」
「桜島がある限りね」
「どうしてもね」
「そうなるね」
「火山灰が積もっていくね」
「そうなるよ、それでもね」
 さらにお話する先生でした。
「鹿児島の人達はその中で笑顔で生きているね」
「昔からね」
「その桜島を象徴にさえして」
「身近に寄り添って」
「そのうえでね」
「桜島は霊的に素晴らしい力も持っているしね」
 このこともお話するのでした。
「鹿児島を護ってもいるしね」
「火山灰を降らせて」
「それでお米は採れにくいけれど」
「それでもね」
「鹿児島の人達を護ってくれてもいるからね」
「いいんだよ」
 そうだというのです。
「逆に桜島がないとね」
「鹿児島って感じがしないね」
「もうね」
「そうなると」
「そうだね、桜島があってこそ」
 毎年毎日みたいに噴火するこの山がというのです。
「鹿児島なんだよ」
「そういうことだね」
「そのことも学べたよ」
「いい調査だったね」
「それで旅行だったわね」
 皆で笑顔でお話してでした。
 そのうえで鹿児島を列車で後にして福岡で新幹線に乗り換えます、その新幹線に乗るとこれまたでした。
 物凄い速さで進んでいきます、九州をあっという間に去ってです。
 トンネルも一瞬でした、そして。
「もう本州に入ったね」
「福岡からね」
「それで山口県に入って」
「次は広島県だね」
「これが新幹線だよ」 
 先生は皆にお話しました。
「まさに風の様にね」
「進んでいくね」
「日本を」
「そうしているね」
「そうなんだ、この速さでもね」
 物凄い速さでもというのです。
「揺れていないね」
「そうそう、全くね」
「新幹線って揺れないね」
「落ち着いているよ」
「凄くね」
「この揺れなさもね」
 このこともというのです。
「素晴らしいね、こんなものがあることも」
「日本だね」
「日本の鉄道だね」
「こんな素晴らしいものを生み出せるのも」
「日本の凄いところだね」
「イギリスを超えたとね」
 鉄道においてです。
「常々思うけれど」
「新幹線でもだよね」
「思うよね」
「イギリスを超えたって」
「そうなっているってね」
「本当にね、凄い国もあったものだよ」
 こうまで言う先生でした。 
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