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ドリトル先生と桜島

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第十二幕その三

「旅行の際は」
「そうだよね」
「先生が働いている八条大学を経営している八条グループが経営している企業の一つで」
「日本全土に路線があって色々な種類の列車を運用している」
「その企業の鉄道を使っているけれどね」
「時にはね」 
 今回の様にというのです。
「こうした八条鉄道以外の会社の列車に乗って」
「それで新幹線にも乗る」
「それもいいね」
「時には」
「そうだよ、じゃあ新幹線にも乗ろうね」
 皆に先生ご自身も新幹線に乗ることに期待しつつ言います。
「そうしようね、地質調査も終わったしね。帰ってからレポートを書くよ」
「そうそう、地質調査」
「それは終わったけれどね」 
 チープサイドの家族はそのお話が出て言いました。
「どうだったのかな、結果」
「調査のね」
「これから書くっていうけれど」
 ホワイティも言います。
「どうだったのかな」
「色々わかったみたいだけれど」
 老馬も考えるお顔になっています。
「具体的にはどんな風だったかな」
「火山灰凄かったけれどね」
 トートーはしみじみとして言いました。
「僕達がいる間も噴火して降っていたし」
「本当に桜島毎日噴火していたわね」
 ダブダブはしみじみとした口調で言いました。
「言われていた通りに」
「世界一の活火山なのは伊達じゃなかったね」
 ジップはダブダブに応えました。
「本当にね」
「あんな風に毎年毎日みたいに噴火していたら」 
 どうなるか、ポリネシアは言いました。
「火山灰は積もる一方ね」
「じゃあ毎年火山灰が増えていっているね」
 チーチーはこう考えました。
「鹿児島は」
「長年に渡ってそうなってきていて」
 ガブガブも考えつつ言います。
「それでこれからもかな」
「じゃあ前の調査より火山灰の濃度は上がってるね」
「そうなってるね」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「やっぱり」
「絶対にそうだよね」
「うん、前回の調査は別の人がしたけれど」
 先生も皆に答えて言います。
「その調査を見るとね」
「そうなっていたんだ」
「やっぱり」
「濃度が高まっていたんだ」
「火山灰のそれが」
「そうなっていたよ」
 実際にというのです。
「これがね」
「ああ、やっぱり」
「やっぱりそうなっていたんだ」
「火山灰がね」
「そうなんだね」
「そうだったよ」
 実際にと言うのでした。
「これがね」
「そうなのね」
「毎年毎日みたいに噴火して」
「それで火山灰が降ると」
「必然的にそうなるね」
「どうしても」
「そうだよ、このことはね」
 今度は達観した様に言う先生でした。 
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