星河の覇皇
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第八十四部第四章 続く会談その十三
今度はロシア大使が彼にこんなことを言った。
「どうもです」
「どうも?」
「中央政府外務省が本格的にです」
その彼等がというのだ。
「動きはじめているとか」
「その情報の源は」
「はい、それはです」
ロシア大使はアルギエーリにすぐに答えた。
「太陽系です」
「首都からですか」
「はい」
中央政府のというのだ。
「そこからです」
「来たのですか」
「はい」
まさにというのだ。
「地球からの情報です」
「外務省の動きがですか」
「速く」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「動いていてですか」
「はい」
まさにというのだ。
「その動きを見ますと」
「外務省が昼も夜もせわしなく動いているとか」
「それでは」
「もう既にです」
彼等はというのだ。
「我々の動きに対してです」
「対策を講じていますか」
「その様です」
こうアルギエーリに話した。
「カバリエ外相は動きを見せていませんが」
「それでもですか」
「外務省はです」
彼等はというのだ。
「昼も夜もそうなので」
「それでは」
「その動きを見ますと」
どうにもというのだ。
「地球の方からの連絡ではです」
「既にですか」
「動いています、そのことをです」
「ここで、ですか」
「お話させて頂きます」
「有り難うございます、やはり動いていますか」
「例え何も言わずとも」
ロシア大使はさらに話した。
「夜遠し外務省の灯りが消えていない」
「それならですか」
「何か動いている」
「そう考えるのが妥当ですね」
アルギエーリも述べた。
「やはり」
「そうですね、それでは」
「中央政府外務省の仕事は三つです」
「マウリアやサハラとの外交に」
「エウロパへの情報収集と」
「各国政府への対応です」
それだというのだ。
「そして三つめがです」
「今ですね」
「むしろこれがです」
その各国政府への対応がというのだ。
「中央政府の主な仕事である」
「そう言ってもいいですね」
「連合は中央政府がありますが」
ロシア大使は連合という国を代表する政府の名前を出した。
「しかしです」
「我々もいます」
「各国政府も」
「そうです、我々も政府であり」
アルギエーリも述べた。
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