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神々の塔

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第二十九話 星の女神その八

「ほんまな」
「そやな」 
 リーも否定しなかった。
「首切られて手足もで」
「残った身体は山の頂上から落とされた」
「ましてそれを生贄に捧げる時に再現するとか」
 それはというのだ。
「残酷やな」
「そやからそれがな」
「そうした信仰で文化やな」
「十星連合でも生贄は禁止してるが」
 殺人罪として法律で禁止しているのだ。
「そやけどな」
「それでもやな」
「起きた世界のマヤやアステカとかな」
 それにインカではというのだ。
「そうした信仰でや」
「文化やってんな」
「そう考えて受け入れんとな」
 さもないと、というのだ。
「間違える元やろ」
「それな、信仰は大事にしても」
 メルヴィルはタコスを食べつつ応えた、他には玉蜀黍や南瓜の料理があり肉は鶏肉だけでなくリャマのものもある。
「自分等の信仰が絶対でな」
「他の信仰を認めへんのはな」
「あかんな」
「起きた世界やと最近までな」
「それが出来てへんかったな」
「今も出来てへんもんがおるしな」
 リーはこのことをどうかという顔で話した。
「信仰と狭量はな」
「またちゃうな」
「そや」
 まさにというのだ。
「全くちゃうもんで」
「共にあったらあかんな」
「狂信もな」
「正しい信仰やないな」
「生贄はあかんでも」
 その目的で人を殺すことはというのだ。
「しかし信仰自体はな」
「禁じるもんでもないし」
「否定するもんでもな」
「ないな」
「そういうことや」
「まあな、首と手足切ってピラミッドの一番上から落とすとか」 
 羅もタコスを食べつつ言った。
「凶悪犯の処刑レベルやな」
「十星連合やとな」
「そやな」
「そうした処刑はしてる」
 リーも認めた。
「手足を切ってや」
「それから首を刎ねることはな」
「してるが」
「それをやな」
「生贄でやるのはな」
「ないな」
「生贄自体がないからな」
 それそのものがというのだ。
「ないわ」
「罪のない人をそうするのはな」
「絶対にや」
「我等はせんからな」
「ああ、生贄なんかな」  
「意味がないわ」
 羅は言い切った。
「それこそ」
「というか生贄っていう考えがな」 
 施はタコスを食べて首を傾げさせて言った、メニューは他には玉蜀黍やジャガイモそれに南瓜の料理が多い。肉は鶏肉がある。
「もうな」
「否定されてるな」
「これは古代のもんでな」
「ほんまに神様が望んでるか」
「そう考えてな」
「なくなっていったな」
「中国でもそや」
 施は自国の話をした。 
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