私の 辛かった気持ちもわかってよー
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2日の日は、山水と目的も無く街をぶらぶらしようとデートの約束をしていた。昨日と同じ台形のミニスカートに黒のハイネックのセーターと白いダウンジャケットにショートブーツで・・・山水に気に入ってもらえるように・・・のつもり。
それと、私は昨日の話じゃぁないけど、お店を出すんだっら、どんなとこがいいかなーって思っていた。烏丸通から三条通を歩いて寺町通へ。
途中、私がお団子食べたいと言ったので、 梅園 で一休み。
「ねぇ 山水 大学 決めてるの?」
「まだ でもな 漠然とだけど 例えば、今は雑草なんだけど、食料として有効利用できるとか 河川敷とかスキー場を利用した植物野菜を研究するとか そういう勉強やってみたいなって思ってる」
「へぇー すごいっていうか なんてかー よく わかんないなー」
「だろうな まだ 漠然とだから・・・ 山葵は?」
「ウチなぁー 将来的には 子供にちゃんとスポーツを教えられるように スポーツ科学っていうのかなー そーいう勉強したい そやから、今のままの大学にエスカレーターかなぁー」
「ああ 山葵はそれが良いよ まだ テニス頑張るんだろーぅ? 受験勉強なんて無いほうが良いよ」
「なんか 逃げてるみたいかなぁー」
「そんなことないよ 受験勉強なんて 階段のぼるステップみたいなもんだから 無いに越したことないよ なぁ 今日の山葵 服 可愛いよ」
「わぁー うれしい 男の子って こんなの好きだもんネ」
「まぁな でも 複雑 出会う男達にも見られてるんだものなぁー」
「いいじゃん その可愛い女の子を連れてるんだから」
「そーだな 別に裸 見せてるんじゃぁないしな」
「あほ かぁー バカ なんで そっちに いっちゃうのーぉ」
お店を出た後、雑貨店とかいろんなとこをのぞいていたけど、私達には買うものもなくぶらぶらと・・・
「ネットカフェでも行こうか? ゲームでもしよっ」と、山水は時間をもて遊んでいたことを気にしたのか
「・・・ そこって 個室なんやろー?」
「あぁ まぁな」
「・・・ あかん 山水 ウチのこと・・ ダメ!」
「だってよー ・・・ 嫌なんか?」
「そーちゃうけどな・・・嫌ちゃうねんで・・・ でも、前みたいに されたら・・・ ウチ おかしくなっちゃいそうで・・・」
「おかしくなっちゃーだめなんか?」
「もぉうー そんなに いじめないでよー ウチやって 山水に抱きしめられたいネンでぇー でも まだ そんなわけにいかへんやん」
「まだって まだかー? 山葵がその気になるまででええねんけどなー もう 学校の何人かは 女の子とやってるでー」
「そんなん 特別やー ウチはそこまで・・できひん」
「へぇー じゃぁ どこまで?」
「バカ アホ 無神経! そこまで聞くな!」 私だって、山水が他の女の子に気移りするぐらいならと、いざとなれば、覚悟はあるのだけど・・
私は、山水の興味を逸らすため、お寿司が食べたいと簡単に済ませた後、鴨川に連れ出していた。まぁ ベッタリとくっついて、山水の腕を私の小さい胸でも押し付けるように歩いていれば、気が済むかなって思っていた。
夕方、少し暗くなる前に私達は帰ることにしたのだ。私は、あの公園でキスぐらいはと思ったのだけど、我慢することにしたのだ。
家に帰ると、お父さんが細巻寿司を作っていて、傍には、桔梗が・・・
「お姉ちゃん なめたけ茶漬けときゅうりのは ウチのオリジナルだからね!」と、桔梗ははしゃいでいた。変わった この子。お父さんが笑うようになってきたのも、桔梗のせいかも知れないと感じていたのだ。だけど、ウチはさっき お寿司食べてきたのよー 今日は、品行方正で帰ってきたのにー
夜になって、みく美から連絡がきて
「山葵 あんなー ウチ等の武者修行 決まったでー 大阪のスポーツ大学のテニス部 相手してくれるってー 古賀さんの紹介でなー 古賀さんも付き添いしてくれるって 5日から3日間な そのあとは春休みも相手してくれるらしいよ コーチには古賀さんから了解貰っとくって!」と、みく美は一気に話してきていた。
私は、よく事情もわからなかったが、適当に合わせていたのだ。
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