ハッピークローバー
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第八十七話 妹の受験その十二
「生きていてサラ金からも借りて」
「今で言う闇金ね」
「そこから借りて」
「暮らしてて」
「家賃溜めて」
「遂に追い出されて」
「それでホームレスになって」
「追い出された時家具とかの始末は人任せで」
「それで発見されて天理教でまた助けてもらって」
「また文句言ってよね」
「遂に皆から匙投げられていられなくなって」
その天理教からもというのだ。
「遂に野垂れ死んだと思ったら」
「生活保護で生きていたのね」
「この話聞いて思ったよ」
古田は顔を顰めさせ心から嫌そうに語った。
「生活保護もね」
「確かな人にあげるべきね」
「こんな障害もないのに」
「ただひたすらどうしようもない人の為に使うべきじゃないわね」
「この人生活保護受けてもね」
そうして暮らしていてもというのだ。
「絶対に誰にも感謝してないし」
「不平不満ばかりね」
「それで誰かの為にね」
「何かをすることもないね」
「もう生きていて」
そうしていてというのだ。
「害にしかだよ」
「ならないわね」
「絶対にね」
確信を持って言った、そして世の中何をしてもどうにもならないまま生きていて害にしかならない輩もいるとも思った。
「こうした人が生きてるとね」
「それだけで迷惑ね」
「親戚の人達もで」
「世の中もね」
「生活保護だってね」
これもというのだ。
「税金から出てるし」
「確かな人が貰わないとね」
「そうだよ、こんな何をしても悪い意味で全く変わらない」
「最底辺のままね」
「自分しかなくて」
そしてというのだ。94
「誰かの為に何かしようとしない」
「それで偉そうにしているだけ」
「文句ばかりでね」
「そんな人はね」
「もう生きていても駄目だよ」
「生活保護なんか認めなくていいわね」
「他の人に渡して」
そしてというのだ。
「暮らしてもらうべきだよ」
「それが正しいことよね」
「うん、あとね」
「あと?」
「新世界には行くけれど」
デートとの話もした。
「通天閣と串カツは食べても」
「それでもなの」
「釜ヶ崎とかはね」
「行かないのね」
「そうしよう」
こう言うのだった。
「あそこはあそこで勉強になるっていうけれど」
「行くとね」
「けれどデートで行く場所か」
釜ヶ崎はというのだ。
「そう考えたら」
「あそこは違うわね」
「どうしてもね」
「あそこ近くにね」
理虹はどうかという顔でさらに言った。
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