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神々の塔

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第二十七話 姿が変わりその一

                第二十七話  姿が変わり
 今度の神霊達はケルトの英雄達と芥川に言われてだった、メルヴィルは自分が持っている神具の一つタスラムを右手に出して言った。
「この神具とな」
「一緒やな」
「ああ、この神具もルーツはな」
「ケルトやな」
「そや、それでアメリカはな」
 自分達の国家のことも話した。
「ワスプが主流と言われてもな」
「今はかなりちゃうな」
「もっと言えば建国当初からや」
 メルヴィルは芥川、自分達六将星のすぐ後ろにいる彼に顔を向けて話した。
「結構な」
「ケルト系の人おったな」
「イングランド系でもな」
「結構ケルト系の人おるな」
「ビートルズかてそやろ」
 あまりにも有名なこのグループもというのだ。
「ポール=マッカートニーさんとかな」
「ケルト系やな」
 これは名前でわかる、姓にMacとあるのはケルト系の名字の特徴の一つでその家の息子という意味なのだ。
「そやな」
「マッカーサーさんもやな」
 中里はGHQの総司令官だった彼の名前を出した。
「そやな」
「あの人はスコットランド系や」
「それでケルト人やったな」
「ああ、建国当初人口の一割がアイルランド系やった」
「やっぱりケルトやな」
「それでジャガイモ飢饉があってな」
 メルヴィルは十九世紀中頃にアイルランドを襲ったこの危機の話も出した。
「どっとや」
「アメリカにアイスランド系の人が来たな」
「それでや」
「アメリカはケルト系の血も濃いな」
「それでわしの神具もや」
「ケルト神話のもんやな」
「そや」
 そうなっているというのだ。
「これがな」
「そういうことやな」
「他のアメリカの星のモンでもや」
「ケルト神話の神具使ってるな」
「そやろ」
「わいの神具は北欧系が多いけどな」
 トウェインも言って来た。
「確かにケルト多いな」
「ああ、というかイギリスとかよりもケルト系多いんちゃうか」
 メルヴィルは考える顔で述べた。
「起きた世界のアメリカは」
「そうかもな」 
 トウェインも否定しなかった。
「特にアイルランド系な」
「そやな、移民してきてな」
 当時のアイルランド人の半数が移民してきたという、そしてアイルランドはその頃から人口が回復していない。
「物凄い多いな」
「大統領も何人も出てるしな」
「ケネディさんとかクリントンさんとかな」
「ニクソンさんかてな」
「確かに多いな」
 中国人の羅も言ってきた。
「アメリカにアイルランド系は」
「そやろ」
「レーガンさんもやったな」
「ああ、あの人もな」
 強いアメリカを掲げた大統領である彼もというのだ。 
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