ハッピークローバー
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第八十六話 海遊館に二人でその二
「他の人の意見はね」
「聞かないのね」
「それで言い続けるよ」
「そうするのね」
「中には論破されても知らない人に嘘を吹聴して」
そこまでしてというのだ。
「自分の意見を押し通そうとするよ」
「そこまで言ったらペテン師ね」
「だから嘘を吐くこともね」
こうした行為すらというのだ。
「自分の我を押し通すならね」
「する人いるのね」
「そうだからね」
それ故にというのだ。
「もうね」
「そうした人達については」
「間違ってるってことを皆に言って」
「無視するしかないのね」
「僕はそう思うよ」
留奈に真面目な顔で話した。
「そうね」
「厄介なことね」
「そうだよね」
伊東も否定しなかった。
「会社へのクレームだってね」
「一人が言って」
「その商品がなくなったりサイズが急に変わったり」
「そうなるのね」
「お店でも一人のクレームで」
「お店が対処するのね」
「僕そんなクレーマーの人見たけれど」
その目でというのだ。
「目が吊り上がっていて口が尖っていて」
「ああ、いちゃもん付ける」
「まさにそうしたお顔でね」
それでというのだ。
「いつも不平不満抱えて」
「文句を言ってるから」
「そんなお顔になるんだろうね」
「悪いこと言ってるとね」
そうしていると、とだ。留奈も言った。
「国会の白い服で黒髪をショートにした」
「あの野党の議員さんだね」
「代表もやったね」
「元タレントさんの」
「あの人もいつもね」
この政治家もというのだ。
「他の人をきつい口調で攻撃しているけれど」
「自分のことは知らん振りでね」
その素行や疑惑のことはだ。
「言ってるね」
「そのせいか人相がね」
これがというのだ。
「どんどんね」
「そんな風になってるね」
「そうなるのね」
「それで嘘も吐いたら」
伊東はさらに言った。
「余計にね」
「悪いわね」
「嘘を吐いたら顔が曲がるってね」
この言葉も出したのだった。
「言われてるけれど」
「実際に人相に出るのね」
「それでクレーマーの人達は」
彼等はというと。
「もうね」
「人相に出るのね」
「そうだと思うよ、もうね」
それこそというのだ。
「不平不満ばかり抱えて」
「文句しか言わないと」
「ましてやあげつらう様なことをしたら」
「人相に出るのね」
「それでそんな人達の言うことなんて」
伊東はどうかという顔で言った。
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