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おぢばにおかえり

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第七十五話 天下茶屋その十五

「だから期待していてね」
「それじゃあ。しかしご飯ご馳走になるって悪いですね」
「ご好意だからね」 
 ひのきしんをさせてもらった教会の方々のです。
「折角だからね」
「いただくんですね」
「そうしてね、それで新一君も教会に入ったら」 
 かなりそうしたそうなのでお話しました。
「ひのきしんしてもらったらね」
「ご飯をご馳走してですね」
「おもてなしをして」
 そうしてです。
「お礼をしてね」
「わかりました、そうします」
「そこはしっかりとね」
「そうしていきますね」
「そうしてね。私も心掛けているし」
 こうしたことはです。
「それで新一君もね」
「そうさせてもらいます」
「そういうことでね。それでだけれど」 
 私は新一君にさらに言いました。
「おかわりするの?」
「いいんですか?」
「いいわよ」
 ここで教会の奥さんが新一君にえがおで言われました、奥華は奇麗な人が多いですがこの人もそうです。
 色白でほっそりとして穏やかなお顔でそれでいて整っていて。見ていて惚れ惚れする位の方です。その方が新一君に言われました。
「何杯でもね」
「何か悪いですね」
「悪くないわ、男の子は食べないとね」
「そこまで言われるなら」
「ええ、お皿渡して」
「いえ、自分で入れさせてもらいます」
 新一君は謙虚にでした。
 自分で席を立ってご飯とカレーをお皿に入れました、そうして私の向かい側の席に戻ってきました。 
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