新オズのリンキティンク
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第七幕その十
「そうした時も笑うとな」
「幸せになったか」
「そしてオズの国ではいつも笑っておるからな」
「そのことでもよいな」
「うむ、何はともあれじゃ」
「まず笑うことじゃな」
「笑う門には福来るじゃ」
秀吉さんは笑ってこうも言いました。
「やはりな」
「それに尽きるのう」
「うむ、では皆でじゃ」
「お花見の時はじゃな」
「心から笑おうぞ」
今の時点で満面の笑顔で言う秀吉さんでした、そうしたお話を四天王寺でして皆はこの日の夜はでした。
蟹を食べました、その蟹はといいますと。
巨大な動く蟹の看板のお店です、そこでです。
蟹を食べますがナターシャ達五人は食べつつ言いました。
「蟹も食べられるなんてね」
「いい街だよね」
「何かと美味しいものがあって」
「蟹もあるなんて」
「凄くいいよ」
「全くじゃ、わしは蟹も好きでしゃ」
リンキティンク王も食べながら言います。
「こうして食べられるだけでもな」
「嬉しいですか」
「やっぱりそうですか」
「蟹もお好きで」
「それでなんですね」
「幸せになれますか」
「そして笑顔にもなれる」
こうも言うのでした。
「この様にな」
「実際にそうですね」
「王様今笑顔ですよ」
「とても嬉しそうです」
「美味しいものを召し上がられて」
「そうなっています」
「そうであるな、わしだけが食べてもじゃ」
その蟹をというのです。
「一人だけ笑うが」
「こうしてですね」
「皆で食べるとですね」
「皆が笑顔になる」
「だから余計にいいですね」
「そうですよね」
「その通りじゃ、だからな」
それでというのです。
「皆で食べような」
「そうしましょう」
「今夜は蟹をそうしましょう」
「是非そうしましょう」
「そして笑顔になりましょう」
「そうなりましょう」
「この様にな、それでじゃが」
ここで、でした。リンキティンク王は。
隣の席にいる西鶴さんに気付いて言いました。
「西鶴さんもおるな」
「あっ、こっちに来てたんか」
西鶴さんは言われて気付きました。
「それで蟹食べてるんか」
「そうじゃ、今宵はな」
「そうなんやな」
「いや、蟹美味いやろ」
「滅茶苦茶美味いのう」
「そやろ、蟹もこの街の名物でな」
それでというのです。
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