神々の塔
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第二十五話 天使達の光その二
「結構な」
「力を落とす傾向があるな」
「ワーウルフと逆にな」
この種族は夜特に満月の時に強い。
「そうなるな」
「そやろ、ほんまな」
「無敵の存在はない、やな」
「そういうことや」
まさにというのだ。
「世の中にはな」
「神霊さん達も無敵やない」
「断じてな」
こう施に話した。
「そやからここまでや」
「勝ってきたな」
「そういうことや」
「そうなるな」
「ああ、それでな」
「天使さん達もやな」
「その弱点それに特徴をな」
そうしたところをというのだ。
「衝いてな」
「勝つんやな」
「人は弱い」
神霊と比べると、というのだ。
「しかしな」
「馬鹿に出来んな」
羅が言って来た。
「弱くても」
「そや、人は集まってな」
「力を合わせて」
「知恵も出せばな」
そうすればというのだ。
「神霊さん達かてや」
「凌駕出来るか」
「人の成長は無限や」
芥川はこうも言った。
「そやからな」
「何処までも強く頭もよおなって」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「力も合わせたら」
「尚更やな」
「強うなってな」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「神霊さん達にも勝てて」
「この世界かてや」
危機が迫っているという、というのだ。この世界を襲う危機を解決することが自分達の使命であることは一瞬たりとも忘れていないのだ。
「救える」
「そういうことやな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「これからもな」
「そうして戦ってくな」
「そうするで」
芥川は微笑んで話した。
「これからよ」
「そういうことやな、しかしな」
今度はメルヴィルが言ってきた。
「わし等一階一階進んでな」
「そうしてか」
「もう結構進んでるな」
言うのは進み具合のことだった。
「そやな」
「ああ、そうしてるわ」
「そやな」
「しかし何しろや」
「この塔は何万階もある」
「そやからな」
だからだろいうのだ。
「確かにかなり進んだけどな」
「それでもやな」
「まだな」
「先は長いな」
「そや」
まさにというのだ。
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