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イベリス

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第百五話 何の為に学ぶかその十一

「何でもすぐにヒスも起こしたそうだ」
「余計に酷いわね」
「狂ったみたいに喚いてな」
 ヒステリーを起こした時はというのだ。
「凄かったそうだ」
「そんな人が親で甘やかしたら絶対に碌な人にならないわね」
「咲もわかったな」
「親になったら」
 その時のことはまだ想像も出来ないがそれでも父に言った。
「絶対にね」
「そんな親御さんにもならないな」
「絶対になりたくないってね」
 その様にというのだ。
「今思ったわ」
「それなら咲なりにな」
「努力することね」
「そうだ、全く努力しないとな」
「そんな人達になって」
「まともな子育ても出来なくてな」
「皆から嫌われて行方不明とかになるのね」
 心から怖いものを感じてだ、咲は言った。
「そうなのね」
「最悪でもな」
「そうした悪い人生にならない様に」
「周りも迷惑だしな」
「努力することね」
「そうするといいんだ」
「よくわかったわ、いや今日はお父さんとお母さんからいいお話聞けたわ」
 しみじみとしてこう言った。
「本当にね」
「そう思うか」
「ええ」
「それは何よりだ」
「努力って大事なのね」
「自分を磨いてくれるからな」
「することね、しかしその人って自分が一番偉いと思い込んでいたけれど」
 それでもと言うのだった。
「誰からも尊敬されなくて」
「逆に軽蔑されていただろ」
「それがわかるわ」
「お手本になるどころかな」
 その逆にというのだ。
「反面教師にな」
「なってるわよね」
「ああはなるまいとな」
「今私も思ってるし」
「お手本になる人は自分を偉いとかな」
「思わないのね」
「自分はまだまだと思ってな」
 そうしてというのだ。
「努力を続けるんだ」
「そうして自分を磨いていくのね」
「それでどんどんよくなっていくんだ」
「そうなるのね」
「最近国会議員でも変なのいるだろ」
「政治家さんで?」
「ああ、自分を勝手に天才とか思って」
 そうしてというのだ。
「それで変なことばかり言ってるな」
「ああ、野党で」
「野党の議員さん達もな」
 その彼等もというのだ。
「やっぱりな」
「努力していないからああなるのね」
「多いのは女の人でな」 
 野党のというのだ。
「髪の毛何でか皆短いのが不思議だが」
「そういえば野党の女の人って髪の毛短い人多いわね」
「それで碌でもないことばかり言ってな」
 そしてというのだ。 
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