神々の塔
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第二十四話 夢幻の森その十二
「知識はリー君、獣やモンスターの使役はシェリルちゃんで」
「それぞれ得意なのはか」
「戦略戦術は芥川君です」
「そうなってるか」
「頭の方は」
一行のというのだ。
「そんな感じになってます」
「それで術はターリヤちゃんやな」
リーは枢軸の四智星の者である彼女のことも話した。
「あの娘は知識つまり教養ではリーに劣って」
「獣やモンスターの使役ではシェリルちゃんが上で」
「戦略戦術やったら僕やが」
「逆に言うとその三つのバランスがよくて」
「術はな」
「一番やね」
「そして何の容赦もな」
敵に対してというのだ。
「せん」
「それも武器やね」
「このことは僕等以上や」
「枢軸の特徴やね」
「僕等は民間人は狙わんが」
十星連合の星の者の全てが暗黙のうちにこの世界に来てから守ってきたことだ。
「枢軸はな」
「必要とあればそうするし」
「そのいざという時の徹底したな」
「容赦のなさもやね」
「枢軸にはあってな」
そうしてというのだ。
「ターリャちゃんにもな」
「あるね」
「公の時はな」
「私の時とは全く違って」
「そのな」
「公の時の容赦のなさも」
「武器や」
ターリャ、彼女のというのだ。
「まさにな」
「そやね」
「それでその知識がな」
オニャノコポンはまた言って来た。
「今回はな」
「生きたんですね」
「そうだよ、だからこれからもな」
「リー君はですね」
「知識をな」
これをというのだ。
「備えていけよ」
「わかりました」
リー本人が応えた。
「ほなです」
「そうしていくな」
「学んで」
「そうしろよ、じゃあな」
「はい、またですね」
「機会があれば会おうな」
こうも言った。
「そうして今度は戦わなくてな」
「そうしてですか」
「仲良く祭りでも楽しもうな」
「それでは」
「ああ、またな」
リーそして他の者達に笑顔で言ってだった。
オニャノコポンそれに他のアフリカの神々も彼等に道を開けた、こうしてまた先に行ける様になってだった。
一行は宿屋で一泊してから先に進んだ、冒険はまだ続くのだった。
第二十四話 完
2023・5・1
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