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神々の塔

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第二十四話 夢幻の森その十

「刀でな」
「傷を入れてか」
「そのうえでな」
「やったことやな」
「そやろな」
「まあな、そんな方やと」 
 施も言ってきた。
「胸を叩いたりな」
「それ位のことはな」
 芥川は施に笑って返した。
「したかもな」
「そういうことだな」
「ざっくばらんで純情でいい娘だよ」
 ニャメは巴御前のことをこう評した。
「それでそうした一面もだよ」
「あるんですか」
「そうだよ、あの娘ともやがて会えるからね」
「そのこともわかりますか」
「その時にね、じゃあはじめようか」
「ほな」
 施も他の面々もニャメの言葉に頷いた、そしてだった。
 一行はアフリカの神々との戦に入った、するとその動きに対してリーはこれはという顔になって言った。
「これは今までになかったな」
「そうした動きやな」
 中里はニャメの攻撃をかわしつつ応えた。
「人に加えてな」
「まさに野生のな」
「獣の動きがあるわ」
「その両方がな」
「術を使っても」
 それでもというのだ。
「その術の使い方がな」
「またな」
「攻撃というより」
「襲撃や」
 リーはそちらだと言った。
「ほんまな」
「そうした感じやな」
「しかしな」
 それでもとだ、リーは中里に話した。
「ここはこうした戦い方やと」
「受け入れてやな」
「戦うことや」
「こんな戦い方あるかってな」
「拒絶したらな」 
 そうなると、というのだ。
「理解しにくい」
「そして理解せんとな」
「動きがその分や」
「反応が遅れる」
「そや、アフリカの面々も言うてたな」
 十星連合の星の者達である彼等がというのだ。
「アフリカにはアフリカの文化があってな」
「それを理解することやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「戦うことがな」
「重要やな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうすることがな」
「そやな、ほな僕もな」
 中里は不敵な笑みになって言った。
「ここはな」
「理解して受け入れてやな」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「戦うわ」
「そうするな」
「ああ、人と獣が合わさったら」
 それならというのだ。 
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