ハッピークローバー
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第八十四話 映画を観てその四
「世界的にはな」
「カロリー低い方ね」
「そうした食べものだ」
「そうみたいね」
「牛丼だってな」
この料理もというのだ。
「アメリカじゃカロリーの少ないな」
「ダイエットフードなのよね」
「ビーフカップっていうだろ」
アメリカではというのだ。
「それでな」
「アメリカからの子言ってたわ」
「ダイエットフードだってな」
「そうなのよね」
「このオムライスだってな」
それを食べつつ言うのだった。
「世界的にはな」
「カロリー少ない方ね」
「そうだ」
「日本では高い方でも」
「他の国では違う、アメリカでもそうだ」
牛丼がダイエットフードであるこの国でもというのだ。
「他の国でもな」
「そうなのね」
「カロリーは少なくてな」
アメリカ等の国の料理の中ではというのだ。
「野菜料理だ」
「ああ、お米ってアメリカとかイタリアじゃお野菜だったわ」
富美子は言われてすぐにこのことを思い出した。
「そうだったわ」
「そのこともあってな」
「ダイエットフードになるのね」
「そうみたいだな」
「そうなのね」
「それでな」
越智はさらに言った。
「本当に俺は太ったとかな」
「気にしなくていいっていうのね」
「ああ、健康に問題が出ないとな」
そうでない限りはというのだ。
「別にな」
「いいのね」
「そう思うがな」
「そうなのね」
「だからな」
越智はオムライスを食べながら話した。
「俺は言わないだろ」
「太ったとか」
「痩せたとかもな」
「健康に問題が出ないというのね」
「流石に肝臓とかに問題が出るとな」
肥満し過ぎてというのだ。
「まずいけれどな」
「それでもなのね」
「普通に太ってる位ならいいだろ、ロシアだとな」
この国の話もした。
「女の人は太ってる方がいいってな」
「そう言われてるみたいね」
富美子もそれはと応えた。
「特にお婆さんになると」
「その方が頼もしいってな」
「そう言われて喜ばれるのよね」
「だから別にな」
「日本の女の子は多少太ってもなのね」
「気にしなくていいだろ、大事なのは健康だ」
こちらのことだというのだ。
「こっちがどうかでな」
「太り過ぎないといいのね」
「そうだろ、本当にな」
「そう言われると嬉しいわね」
「そうか」
「ええ、ただ私その健康にも気を付けて」
それでとだ、富美子は越智に話した。
「現状維持目指すわ」
「そうするか」
「ただ食べないよりは」
「ああ、食ってな」
そうしてというのだ。
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