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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~

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第三百六十三話 亀裂 その2

第三百六十三話 亀裂 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『カラーレス』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。

BEI軍基地爆破によって、全国に指名手配されたカラーレスとカミカゼのメンバーは、身を隠すためにアズマ山に避難する。
そして、アズマ山に、新拠点であるAZUMA山荘の建設に成功する。
大自然に囲まれながら、同じ志を持つ同志たちとの集団生活。
しかし、突如、AZUMA山荘内でチカン問題が発生した。
指名手配により、必要最低限の際以外の、下山を禁じられた、AZUMA山荘内の男女27名。
その抑圧された環境下で発生したチカン問題。
AZUMA山荘内の27人の男女は、組織の統率のために、このチカン問題について議論を始めたのだった。
そして、AZUMA山荘内の女性陣から、一番、被害の声が多い、イケメン宮沢タクヤに対し、今回の議論の議長を務める、姫先ユイナはタクヤを糾弾し、自己『反省』を求める。しかし、タクヤは今回のチカン問題に対して、『反省』するどころか、被害者を名乗り、現代の女性たちのセッ●スに対する神経質的かつ潔癖主義な価値観を非難する。
「しかし、仮に女性側があなたのことが好きでも、セッ●スはしたくない。そういう女性だって、たくさんいると思いますが、そのことについてはどう思いますか?」
「はっきり言って意味不明の極みです、『好きだけど、セッ●スしたくない』という心理状態が究極に理解できません、セッ●スしたくないということは、つまり好きではないということですよね?つまり、セッ●スしたくない女性は、最初から男にアプローチするんじゃねぇよ‼ってことです、セッ●スなしで成立する愛が存在するのは、TVドラマや漫画アニメの世界だけだと僕は思っています、つまりセッ●スがキライな女は男と恋愛をするなってことです、今回の件で、被害者づらしている女性陣どもは、そこらへんをちゃんと理解した上で、もうちょっと、かしこくなることをおすすめします」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、抗議の声が上がる。
「異議あり!」
「異議あり‼」
「異議あり...」
議論の議長を務めるユイナがタクヤの支離滅裂な発言を非難する。
「あなたの発言は、女性に対して、極めて失礼な発言です。では問います、仮にあなたが、男にゴーカンされたとします、あなたをゴーカンした男が、今のあなたの発言と同じ発言を、仮にゴーカンされたあなた言ったとします、あなたはどう思いますか?」
「悔しい...ですよね。でも、仮にそういうことがあっても仕方がないと思います、自然界ではゴーカンはよくあることですからね、僕たち人間もしょせんは自然の一部ですからね、強いものが弱いものを支配するのは、自然の摂理ですよ、つまりゴーカンは自然の摂理です、愛のあるセッ●スだろうと、ゴーカンだろうと、セッ●スはセッ●スです、そして、セッ●スから人が生まれ、人が社会を作る、つまり、愛のあるセッ●スだろうと、ゴーカンだろうと、それによって新たな命が誕生するということは、それだけで社会貢献だとは思いまいませんか?つまり、愛のあるセッ●スもゴーカンも同じなんですよ、僕は現代社会の発展と経済の成長に貢献したに過ぎない。だってそうでしょ?この国の経済を成長させているのは人間です、人間を作るのもセッ●スです!原子爆弾も現代医療も優れた科学技術もセッ●スが創造したようなものです!つまり、セッ●スと同レベルに存在するゴーカンを否定するということは、人間社会に存在する全ての生命を否定しているのと同じです‼僕は、僕を加害者扱いする女性陣の皆さんの人間社会に対して否定的な発言と態度に対して『自己反省』を求めます‼」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、抗議の声が上がる。
「異議あり!」
「異議あり‼」
「異議あり...」
「静粛に‼私、姫先ユイナは、宮沢タクヤ、あなたに対しての自己『反省』を撤回します...」
ユイナの発言に、AZUMA山荘内のメンバー達が、一斉にざわつき始める。
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、抗議の声が上がる。
「異議あり!」
「異議あり‼」
「異議あり...」
「静粛に!静粛に‼私、姫先ユイナは、宮沢タクヤ、あなたに対しての自己『反省』を撤回します...そのかわり、私は、宮沢タクヤの組織の統率を乱すような行いと言動に対して、宮沢タクヤの『粛正』を提案します‼」
宮沢タクヤにゴーカンの被害に遭った女性陣から一斉に、同意の声が上がる。
「異議なし!」
「異議なし‼」
「異議なし...」
先程とは一転、手のひらを返したように、ユイナの提案への『賞賛』を口にする女性陣たち。
しかし、この提案に対して、カラーレスのメンバーである倉都テツオが異を唱える。
「たしかに、宮沢タクヤの行いは、組織の統率を乱す裏切り行為だ、しかし、宮沢タクヤはサバイバル生活のスペシャリストだ、我々が今日まで、このアズマ山で自給自足で生きてこれたのも、宮沢タクヤの植物に関する知識があったからだ。宮沢タクヤをここで殺してしまえば、我々の食料摂取に大きな損害を与えることになる、よって、宮沢タクヤの『粛正』は賛成できない、わかるか?」
ユイナが倉都テツオに反論する。
「しかし、このままでは、宮沢タクヤのせいで、女性陣の中から、妊娠する者も、いずれ出る場合も考えられます!その際に、チューゼツするために、女性陣は下山しなければなりません、そうなった場合、指名手配中の我々がケーサツに捕まるリスクが発生します、私は倉都テツオさんの今の発言に対して自己『反省』を求めます‼」
「確かにそう言われて見ればそうだな、俺、倉都テツオは先程の不適切な発言に対して、自己『反省』をします。では、今度は『提案』します!今日から、宮沢タクヤを男性陣で監視・拘束する、わかるか?」
「私は倉都テツオに対して、具体的な説明を求めます‼」
「宮沢タクヤには、今後、両手に手錠を付けて生活してもらう、排泄の際には、もちろん男性陣から監視をつける、わかるか?」
「私は倉都テツオの『提案』に反対します、みなさんの意見はどうですか?」
しかし、結果は反対13人、賛成14人で、宮沢タクヤは今日から両手に手錠をつけて生活することになった。
この判断が、後に、AZUMA山荘に住む26人の人間を苦しめることになるのを、この時の俺たちはまだ知らない。
手錠を両手にかけられた、タクヤが不満を述べる。
「僕は悪くない‼ゴーカンはセッ●スと同じ、この世界を発展させる革命的行為なんだ‼人間社会には必要不可欠な神聖かつ高潔な儀式なんだ!ゴーカンを否定するのはこの世界と、この世界に存在する全ての命を否定することと同じなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼」
しかし、今回の加害者は、宮沢タクヤだけでない、他の男性メンバーも、ゴーカンではないが、それに等しいチカン行為を女性陣に対して行っていたのだから。
しかし、今回のタクヤの一件は、チカン行為をした、男性陣にとって、いい薬になった。
チカン行為をした男性陣はタクヤのように自由を失うことを恐れたのだから。
こうして、AZUMA山荘に、チカン行為に対する新たなルールが誕生した。

次回予告 紅軍連合 その1

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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後書き
次回もお楽しみに 
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