ドリトル先生と桜島
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第五幕その九
「あの人もね」
「いつも九十九パーセントの努力をしていた」
「そしてそこから一パーセントの閃きがあって」
「それでだね」
「成るよね」
「エジソンさん実際はそう言ったんだったね」
「そう、一パーセントの閃きがないと」
これがというのです。
「駄目と言ったけれど」
「それでもだよね」
「九十九パーセントの努力」
「これは前提条件だったから」
「それも絶対の」
「そうした考えだったから」
「エジソンさんも努力していたよ」
そうだったというのです。
「間違いなくね」
「そうだよね」
「幾ら天才でもね」
「勉強とか訓練なくして出来るか」
「その分野の天才でも」
「それはないね」
「努力しない人はどうか」
先生は逆の立場の人のお話もしました。
「日本の国会の野党の人達やテレビのコメンテーターの人達見ればいいよ」
「自称学者さんとかジャーナリストの」
「ああした人達だね」
「全く勉強しないで言ってる」
「努力のどの字もない」
「ああした人達を見るとね」
まさにというのです。
「わかるよ」
「そうだね」
「あれが努力しない人達だね」
「何にもなってないわ」
「まさに」
「当然東郷さんも努力していたよ」
この人もというのです。
「凄くね」
「そうだよね」
「海軍士官として」
「そうしていたわね」
「国際法も勉強して」
そうもしてというのです。
「海軍のこと軍隊のことを全部ね」
「必死に勉強して」
「それでよね」
「ああなったね」
「そうだったんだ、当然西郷さんや大久保さんもそうで」
この人達もというのです。
「鹿児島出身の総理大臣のね」
「黒田清隆さんや松方正義さんも」
「あの人達もだね」
「努力してこそだね」
「あれだけのことを出来たね」
「黒田さんが北海道開拓でどれだけ頑張ったか」
この人がというのです。
「一体ね」
「凄かったんだよね」
「もういつも畑に出て開拓民の人と一緒に頑張って」
「本当に不眠不休で働いて」
「そうしていたね」
「そして松方さんもね」
この人もというのです。
「コツコツと頑張っていたんだ」
「よく目立たないと言われるけれど」
「地道に努力して」
「お仕事に励んで」
「学問も武芸もだったね」
「そう、あの人は物凄く強くてね」
松方さんはというのです。
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