X ーthe another storyー
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第二十三話 剣生その九
「タクシーで」
「そちらに行ってもらったのですね」
「妹さんが本当に心配だったので」
「いい判断です、では」
「妹さんはですね」
「安静にしてもらって」
そしてというのだ。
「医師に診てもらいましょう」
「それでは」
「では皆さんも」
丁は天の龍達全員に話した。
「剣は預かりましたし」
「学園にですね」
火煉が応えた。
「入って」
「そちらの洋館で」
「神威の選択をですね」
「待ちましょう」
「わかりました」
「ではそちらに戻ります」
嵐も言ってきた。
「そうします」
「その様にお願いします」
「それでは」
天の龍は全員丁の言葉に頷いた、そして今は封真と小鳥がいる学園内の洋館にだった。
全員で入った、すると征一狼はその洋館の中を見回して驚いて言った。
「まるで宮殿ですね」
「そうですね、お部屋も多くて」
昴流も冷静だが感嘆の言葉を出した。
「どれもが立派で」
「それで、ですね」
「見事です、まさにです」
「宮殿ですね」
「僕もそう思います」
「学園の中にこんな場所もあったのね」
火煉はこのことに驚いていた。
「この学校に小学校から大学まで通っていたけれど」
「そうだったのですか」
「ええ、卒業もしたけれど」
それでもというのだ。
「こうした場所があったなんてね」
「思いませんでしたか」
「貴方もそうじゃないかしら」
「はい、ただ僕はです」
昴流は火煉に答えて述べた。
「この洋館がある森には何かがあるとです」
「思っていたのね」
「気は感じませんでしたし式神で見ることもしませんでしたが」
それでもというのだ。
「稀に森に出入りする人も見掛けたので」
「何かあるとなのね」
「思っていました」
「そうだったのね」
「はい、ですがこの様な宮殿の様な」
「立派な建物があるとはね」
「思いませんでした、しかしこの洋館にですね」
昴流はあらためて話した。
「今は空汰君達が住んでいますね」
「はい、そうさせてもらってます」
空汰は笑顔で答えた。
「衣食住全部保証してもらってて」
「それでだね」
「快適に過ごさせてもらってます」
「それは何よりだね」
「ちなみに料理はわいが主に作ってます」
空汰は笑ってこうも言った、
「そうしてます」
「君がなんだ」
「はい、いつも」
「そうなんだね」
「空汰さんって料理上手なんですよ」
護刃も言ってきた。
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