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星河の覇皇

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第八十四部第二章 交渉の用意その十三

「月月火水木金金だ」
「日本軍ですか」
「地球にあった頃のな」
「確かあの国の海軍でしたね」
「連日連夜激しい訓練を行ってだ」
 その様にしてというのだ。
「恐ろしく精強な軍隊になった」
「最早伝説になっていますね」
「そして我が祖国のな」
「イングランドですか」
「ロイヤル=ネービーもだ」
「むしろ帝国海軍は、ですね」
 その日本海軍のことである、カミュはさらに話した。
「ロイヤル=ネービーを手本にしていましたね」
「そうだった、ロイヤル=ネービーもだ」
「優れた艦艇にシステムに物資に」
「訓練によって強かった」
「そしてエルロパ軍も」
「もっと言えば軍務相の国もだな」
 彼の国もというのだ。
「ドイツも」
「あの国の軍隊も有名ですね」
「精強なことでな」
「あの国は陸軍でしたが」
「やはり装備とシステムとな」
「物資とですね」
「訓練でだ、その全てを合わせてだ」
 そのうえでというのだ。
「エウロパ軍を日増しに強くしていきだ」
「国防を担う」
「そうしていく、残念だが我々は数は少ない」
「それは否定出来ないですね」
「しかしだ」
「それでもですね」
「その数を補う為にもな」
「強い軍隊を築く」
「予算もかけてな、これは仕方ない」
 エウロパの状況を考えればというのだ。
「どうしてもな、だからな」
「軍隊も用意し」
「同時に経済成長もだ」
 こちらもというのだ。
「果たしていく、普通に考えると困難だ」
「強大な軍事力を備えつつも経済発展を遂げていく」
「富国強兵と言うが」
「その政策は、ですね」
「軍事費を限界まで設定してのそれはな」
「やはり困難ですが」
「私は出来る、また人口もだ」
 こちらもというのだ。
「これまでの抑制政策を変えた」
「増加政策に」
「こちらは産めよ増やせよだ」
 この政策を進めるというのだ。
「そうしていく」
「人口を増やすにはどうすればいいか」
「医学は発展している」
 人口増加の為に必要なこの技術についてもだった、ギルフォードは述べた。
「連合程ではないが」
「人口増加を支える程には」
「充分だ、後は子供の多い家庭に特典を用意する」
「連合がそうしている様に」
「そして多産を奨励してな」
「それにより人口を増やしますね」
「今している様にな、鼠の様に増えるものではないが」
 人間の人口増加はそこまでには至らない、これは鼠の増え方が桁が違うだけであり人間が増えにくいという訳ではない。 
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