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星河の覇皇

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第八十四部第二章 交渉の用意その十二

「それはな」
「連合との融和は」
「我々にはない」
 それはどうしてもというのだ。
「可能性はゼロに近い」
「だからですね」
「このままだ」
「連合とは対していき」
「軍事費もな」
 これもというのだ。
「やはりな」
「膨大なままですね」
「もうそれは覚悟してだ」
「政治を進めていくしかないですね」
「そうだ、あの国は巨大だが」 
 それでもというのだ。
「遥か先になろうとも」
「何時かはですね」
「あの国を凌駕してな」
「城下の盟を誓わせるまでになる」
「その為にだ」
「発展を続けていきますね」
「そうする、軍隊にしても」 
 その予算で負担となっている彼等にしてもというのだ。
「やはりな」
「拡大させていきますね」
「そして兵器のレベルもな」
「革新していき」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「強い軍隊にしていく」
「これまで以上に」
「そしてだ」 
「エウロパを守りますね」
「そうしていく、とかく強い軍隊は必要だ」
 国防、その為にというのだ。
「どの国もそうだが」
「我がエウロパも然りですね」
「そういうことだ」 
 まさにというのだ。
「少なくとも弱い軍隊ではな」
「国を守れないですね」
「到底な」
「強さといっても色々ですが」
「数やシステム、物資に装備にな」
「まさに色々ですね」
「ただ訓練をしているだけではない」
 軍の強さはそれで決まらないとだ、ギルフォードも話した。
「それではな」
「ないですね」
「そうだ、総合力だ」
「訓練と数とシステムと」
「物資に装備だ」
「全てが高い水準にある」
「それが真に強い軍隊でだ」
 それでというのだ。
「我がエウロパ軍もな」
「より、ですね」
「強い軍隊であるべきでありな」
「兵器もですね」
「強くしていく、そしてモンサルヴァート軍務相にも言っているが」
「システムもですね」
「確かなものにさせてだ」
 そうしてというのだ。
「訓練もだ」
「それもですね」
「徹底させていっている」
「常に訓練をさせますね」
「こうした言葉があったな」
 ギルフォードは彼のケーキを食べながらその目に鋭い光を宿らせてそのうえでカミュにこう言ったのだった。 
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