| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と桜島

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四幕その十二

「幕末の志士の中でも大物でね」
「いつも命を狙われていた」
「そうした状況だったのに」
「そうした風で」
「暗殺されたよ、あと今お話したけれど伊東さんはね」
 この人のお話もします。
「別の組織を率いてね」
「新選組と袂を分かった」
「そう思われていても」
「実はだったんだ」
「そうだよ、そのこともわかるね」
 そうしたというのです。
「面白い逸話だね」
「全くだね」
「龍馬さんも人気がある人だけれど」
「幕末の志士の人達の中でも」
「そうした人で」
「新選組にもそうしたお話があるんだね」
「うん、ちなみに西郷さんも新選組の敵だったけれど」
 討幕派だったからです。
「用心深くてしかも周りにね」
「ああ、強い人達がいたんだね」
「それも一杯」
「そうだったんだね」
「薩摩藩のね、薩摩藩といえばね」
 この藩はといいますと。
「示現流に直新陰流があって」
「滅茶苦茶強かったね」
「皆鍛えていて」
「そうした藩の風土で」
「それでだね」
「だからね」
 それでというのです。
「あの人は無事だったよ」
「そこは西郷さんかな」
「周りに人が一杯いてね」
「何とかしてくれる」
「そうしたところは」
「西郷さんも皆の為に動くからね」
 そうした人だからだというのです。
「もうね」
「どの人もだね」
「動いたんだね、西郷さんの為に」
「そうしているんだね」
「そうだよ、自分を捨ててね」
 そうしてというのです。
「誰かそして日本の為に動く」
「そうした西郷さんだから」
「自然と人が集まって」
「その西郷さんの為に動いた」
「そうしたんだね」
「そうだよ、誰かの為に動く人は」
 西郷さんの様な人はというのです。
「人が集まってね」
「それで支えてくれる」
「守ってくれるんだね」
「自分達の為にもしてくれるし」
「そうなるね」
「そうだよ、龍馬さんもそうだったけれどあの人は護衛の人はいいってね」
 その様にというのです。
「笑って言ってた人だから」
「そんな感じだね、確かに」
「龍馬さんはね」
「あの人は」
「一人でいた方が身軽に動けるってね」
 その様にというのです。
「言ってね」
「それでだよね」
「龍馬さんは周りに人が集まっても」
「身軽に動きたくて」
「護衛はいいって言って」
「ああなったよ、北辰一刀流免許皆伝で」
 剣術は確かでというのです。
「しかも拳銃持ってたけれど」
「いきなり襲われたらね」
「やっぱり危ないよね」
「そうだね」
「だから暗殺されたよ、ことを為すのなら」
 そうしたいならというのです。
「用心も必要なんだろうね」
「難しいね」
「世の中って」
「本当にね」
 皆は先生の言葉に頷きました、そうして西郷さんの銅像を見るのでした。西郷さんの像は皆に前に立派に立っています。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧