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ヒーローキャット

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第一章

                ヒーローキャット
 突然のことだった。
「ニャアニャア!!」
「!?ウィローかい?」
 リバプールでパートナーのアマンダ=ジェイムスソンと共にパブを営んでいるレイシャー=ウッド口の周りに濃い茶色の髭がある髭と同じ髪の色の短い髪の毛を持つ一八〇位の均整の取れた体格の彼は目を覚ました。
 家の一階のリビングで転寝をしていた、このことに気付いて。
「朝の四時か、早いな」
「ニャアニャア!」 
 時計で時間を見た彼にだった。
 ウィロー、ペルシャ猫の様な長い毛の黒と茶、白の黒の色が多い三毛の雌の彼女は必死に鳴いていた、それを見て。
 ウッドは何かを感じてだ、彼女に尋ねた。
「何かあるのかい?」
「ニャア!」
 ウィローは寝ているソファーから出た彼にだった。
 家のドアのところに来て振り返った、彼はそれを見て思った。
「ついて来いっていうのか」
「ニャン」
 その通りという様な返事だった、それでだった。
 ついて行くと二階への階段のところに行って。
 ウィローはその階段を登って振り返ってきた、それはついて来いという仕草であったので彼もだった。
 ついて行った、すると。
 アマンダの部屋にまで案内された、それでだった。
 彼女の部屋に入るとだ、初老のブロンドの髪の毛の彼女が自分のベッドの上でぐったりとしていた。
「アマンダ、どうしたんだ!?」
「ニャアニャア!」
 ウィローは今度はだった。
 アマンダの身体の上に来て必死に声をかけた、ウッドはそれを見てだった。
 すぐに通報して救急車を呼んだ、そのうえでアマンダを病院に連れて行ってもらったが。
「危なかったです」
「そうでしたか」
「はい、パートナーさんは糖尿病ですね」
「実は」 
 ウッドはその通りだと答えた。
「そうなのです」
「そうですか、それでです」 
 病院の医師は話した。
「糖尿病の低血圧症で」
「それで、ですね」
「ですから」
 それでというのだ。 
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