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星河の覇皇

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第八十四部第二章 交渉の用意その二

「だからだ」
「それで、ですね」
「そうした者を事前に防ぎ」
 そしてというのだ。
「危険がない様にする」
「そうされますね」
「だからだ」
「この度もそしてですね」
「これからもだ」
「テロ対策も整えますね」
「軍相手の防衛だけでなくな、災害にもな」
 こちらにもというのだ。
「備えていく」
「そうですね、災害はです」
 カミュも述べた。
「どうしてもです」
「起こるな」
「抑えること、事前に察知することは出来ても」
「やはり起こってだ」
「災厄を被りますね」
「災害は戦争より厄介だという言葉もある」 
 ギルフォードはこうも言った。
「地震も落雷も火事も台風もだ」
「その地域での大きな災厄ですね」
「宇宙でもそうだな」
「超惑星や隕石群等は」
「特にブラックホールだな」
「そうしたものは脅威です」
「連合はブラックホールを吸収出来るが」
 そしてそのエネルギーを産業に活用する技術を持っているのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「我々はまだそこまで至っていない」
「技術的に」
「だからだ」
 それでというのだ。
「我々はだ」
「ブラックホールを驚異と受け止め」
「対策を講じていく」
「そうしていきますね」
「連合の様になるまで発展するまではな」
「左様ですね、災害対策も国防ですね」
「軍隊は不要と言ってだ」 
 ギルフォードは冷めた目で述べた。
「そのうえで軍隊を軽視してだ」
「いざ災害が起こり」
「対応が遅れた政権もあったな」
「人類の歴史には」
「これだけ愚かなことはない」
「愚の骨頂ですね」
「備えをすることがだ」
 まさにというのだ。
「政治だからな」
「あらゆる事態にも」
「これは堤防等にも言える」
「大災害は滅多に起こらないと言って」
「そして予算を回さずだ」
「大災害が起こっては」
「やはりこれもだ」
 この場合もというのだ。
「愚の骨頂だ」
「災害対策を怠れば」
「財政の無駄遣いはしないことだが」
 これはいいというのだ。
「しかしそれでもだ」
「対策を怠ることは」
「愚か者のすることでだ」
「それを行う政治家はですね」
「五流どころかだ」
 それこそというのだ。
「下の下の下のだ」
「さらに下ですね」
「失格と言っていい」 
 政治か失格だというのだ。 
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