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八条学園騒動記

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第七百三話 桜だけでなくその六

「都はありましたね」
「飛鳥や奈良にな」
「そうでしたね」
「一時大津にもあったがな」
「難波にも」
「しかし基本はな」
 当時の日本ではというのだ。
「大和にありな」
「そこからですね」
「遷都してだ」
「山城に移り」
「そこからだ」 
 その頃からというのだ。
「貴族、公家だな」
「日本で言う」
「彼等そして皇室の料理はだ」
「味付けが薄く」
「素材を活かしていてだ」
 そうした料理でというのだ。
「かなりだ」
「その味はですね」
「薄くな」
「そのまま食べるとですね」
「味がない様にだ」
 その様にというのだ。
「感じられるが」
「徐々にですね」
「風味が出て来る」
「そうした料理ですね」
「連合にはそうした料理もだ」
「存在しますね」
「特別だ」
 まさにというのだ。
「それである」
「特別ですね」
「他はな」
 連合の料理はというのだ。
「こうしたな」
「様々な調味料や香辛料を多く使った」
「はっきりした濃いだ」
「味ですね」
「素材を活かすなぞな」
 そうしたことはというのだ。
「ついぞだ」
「無縁ですね」
「そうなっている」
「今我々が食べているものの様に」
「昆布に鰹節に」
 大尉はうどんをすすりつつ話した、麺に漬いているその味から素材を味わってそれで話すのだった。
「あとはにぼしか」
「スープいえおつゆのだしはですね」
「それだ、そしてだ」
 大尉はさらに言った。
「醤油をだ」
「多く用いていますね」
「そうだ、かなりな」
「その調味料を使っていますね」
「親子丼もそうだったが」
「うどんも然りですね」
「実に多くだ」 
 まさにというのだ。
「使いな」
「そしてですね」
「味付けをしている」
「醤油を使えば」
 そうすればとだ、大尉は話した。
「日本の料理、和食はな」
「かなり作られますね」
「そうなるからな」
「だからですね」
「この食堂でもだ」
「醤油をかなり使っていますね」
「それで味付けをし」
 そしてというのだ。 
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