八条学園騒動記
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第七百三話 桜だけでなくその一
桜だけでなく
高等部の食堂に入ってだった。
大尉と上等兵はそれぞれうどんと親子丼を注文したが大尉はまずそのボリュームについて向かい側の席に座る上等兵に言った。
「うどんだけでだ」
「普通はですね」
「満腹になるな」
「我々でないと」
「常にだ」
工作員として潜伏していてもというのだ。
「身体は鍛えている」
「トレーニングを行い」
これは軍人としてである、体力そして身体能力が戦いに求められるからだ。
「カロリーを消費しているからな」
「それ故にです」
「食欲があるからな」
「食べられますが」
「どうしてもな」
一般のエウロパの者達ではというのだ。
「とてもだ」
「食べられないですね」
「山の様に食べるのもな」
「連合ですね」
「それも高校生か」
「十代ですね」
「育ち盛りとな」
その様にというのだ。
「言っていい年代だな」
「それは何処でも同じですね」
「それだけにな」
「これだけ食べますね」
「これでもだ」
エウロパ基準で見て極めて量の多い食事でもというのだ。
「まだ足りないとのことだ」
「これだけ食べてもですか」
「そうだ」
これがというのだ。
「運動部にいるとな」
「身体を動かしていると」
「午前中に弁当もな」
これをというのだ。
「これと同じだけだ」
「食べるのですか」
「そうだという」
「恐ろしい限りですね、いえ」
上等兵はここで自分の言葉を一旦引っ込めてから大尉に述べた。
「それだけ食べてもです」
「連合ならだな」
「有り得ますね」
「体格が体格だからな」
「それならば」
「それだけ食べてもな」
連合の高校生達がというのだ。
「それもだ」
「有り得ることですね」
「そういうことだ、ではな」
「これからですね」
「食べるぞ、ただな」
大尉はこうも言った。
「わかっていると思うが帰ったらな」
「トレーニングですね」
「それも水泳だ」
カロリーをかなり消費するスポーツを行うというのだ。
「それを行ってな」
「身体を鍛えると共に」
「カロリーも消費する」
「そうしますね」
「さもないとな」
そうしなければというのだ。
「わかるな」
「太りますね」
「幾らカロリーも考慮されているといってもな」
連合の食事がというのだ。
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