神々の塔
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第二十二話 忍者と忍者その三
「おもろいからな」
「それでか」
「ああ、夢があってな」
施に笑って話した。
「それでや」
「好きか」
「ああ、それがなくなっていったな」
「日本でもやな」
「昭和五十年代にはな」
もうこの頃にはというのだ。
「そんな忍者は創作にはおらん様になった」
「リアルになっていったで」
綾乃が日本人として言ってきた。
「次第に」
「そやな」
「ほんまに最初は」
「妖術や仙術と変わらんかったな」
「蝦蟇召喚したり変身したり」
前者が児雷也、後者が天竺徳兵衛である。どちらも忍者であるが妖術使いにしか見えないという意見がある。
「何でも変身したり」
「万能の術やったな」
「そやってん」
かつての創作の世界の忍術はだ。
「アニメの猿飛佐助でもな」
「昔のアニメやな」
「あと漫画の」
こちらのというのだ。
「猿飛佐助でもな」
「佐助さんそうした忍者やったか」
「昔の創作やと」
「そやったか」
「それで言うけど」
綾乃もである。
「ほんまに昔の創作やと」
「忍術は何でもありやったか」
「ほんま凄かったわ」
「僕蝦蟇呼べんからな」
他ならぬ忍者である芥川はこのことを断った。
「そうした術はほんまや」
「妖術やな」
「ああ、妖術使いは出来るやろ」
この世界にもこの職業の者達は存在し実際に妖術を使う。
「そうしたことが」
「そやな」
リーもそれはと頷いた。
「他の職業の者も備えられるけどな」
「修行してな」
「そやけどやな」
「忍者が使うのはな」
「あくまで忍術やな」
「そうであって妖術やない」
このことを言うのだった。
「ほんまな」
「そこはちゃうな」
「ああ、それで仙術使うのは仙人や」
この職業の者だというのだ。
「第一はな」
「他の職業のモンも修行で身に着けられても」
それぞれの人の種族や職業で適性があり身に着ける速さや威力が変わってくる、例えばトロルの戦士が妖術を修行しても身に着けるには時間がかかり威力も低くなるのだ。
「それでもな」
「やっぱり何かとちゃう」
「本職の使うもんとな」
「そや、ただ努力次第でな」
「そうしたこともカバー出来るな」
リーは芥川に話した。
「やっぱりな」
「そやけどな」
「努力はほんま大事やな」
「何でもな、まあ僕も妖術や仙術を修行してるし」
「蝦蟇の召喚もやな」
「出来るけどな」
実はそうだというのだ。
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