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ハッピークローバー

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第八十一話 甲子園へその八

「本当に暑い時はね」
「滅茶苦茶暑いのよね」
「それが今だからね」
「夏で五万もの人がいて」
「おまけに今強いし」
「マジックまだよね」
「そっちはまだ点灯していないよ」
 達川はそれは否定した。
「まあ九月のはじめにはね」
「点灯しそうね」
「そうだけれど」
 それでもというのだ。
「今はね」
「まだなのね」
「けれどそろそろね」
「点灯しそうだし」
「その熱気がね」
 応援のそれがというのだ。
「かなりね」
「凄いものになるわよね、だったら」
「汗かくからね」
「おトイレ行かないかもね。私冷え性だけれど」
「そうなんだ」
「女の子って結構冷え性の娘多いけれど」 
 それでもというのだ。
「私その中でもなの」
「冷え性なんだ」
「そうなの」 
 これがというのだ。
「だから冬は大変なのよ」
「暖かくしてるんだ」
「そうなの、けれどそんなのだと」
「逆に熱中症にね」
「用心しないと駄目ね」
「甲子園は本当に違うからね」
 他の休場と、というのだ。
「多分日本の球場で一番ね」
「暑いところね」
「熱くもあるよ」
「東京ドームは寒いっていうけれど」
「だって巨人自体が寒いから」 
 そう言っていい状況だというのだ。
「弱いし経営大赤字で」
「今やいいとこなしね」
「人気もないしね」
 十二球団で最も人気がないチームとなっている、そのファンは阪神やパリーグ等他のチームに流れてしまった。そして新規ファンも稀になっているのだ。
「それじゃあね」
「寒いのね」
「一塁側だって」
 東京ドームのだ。
「お客さんまばらで熱気もね」
「ないわね」
「だっていつも負けてるし」
「ダントツの最下位で」
「そんな風だから」
 そうした状況だからだというのだ。
「凄くね」
「寒い筈ね」
「そうだよ、けれど甲子園は」
「その逆に」
「物凄く暑いよ」
「日本の球場で一番」
 一華も言った。
「暑いわね」
「だから考えてみたらおトイレもだけれど」
「水分補給ね」
「お昼だし熱中症にもだよ」
「注意しないと駄目ね」
「そうだね、ポカリとか持って行こうか」
「それがいいわね、普通のお水よりもね」
 それを飲むよりはというのだ。
「清涼飲料水の方がいいわね」
「あと経口補給水とかも」
「そういうのがいいのよね」
「熱中症対策にはね」
「そうみたいね」
「間違っても」
 達川はここでこうも言った。 
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