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星河の覇皇

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第八十四部第一章 梟雄の復活その四十

「休まないと言ってもだ」
「それでもですね」
「休ませますか」
「そうしますか」
「そうした将兵も」
「そうさせる、さもないと倒れる。また兵器もだ」
 将兵達だけでなくとだ、少なくともシャイターンは人員も兵器も粗末に扱い使い捨てにする者ではない。それで言うのだ。
「常に稼働させない」
「やはり休ませますね」
「休むべき時は」
「その時は」
「さもないとすぐに壊れる」 
 兵器もというのだ。
「そうだな」
「その通りですね」
「兵器も同じです」
「人員も休ませないといけないですが」
「兵器もですね」
「肝心な時に壊れては困る、常に整備を忘れず」
 そしてというのだ。
「危ういならな」
「後方に下げてですね」
「そうしてですね」
「しっかりと修理を行い」
「そうして休ませますね」
「そうする、危うい兵器は使わないことだ」 
 決してというのだ、シャイターンはそのこともわかってそのうえで今電送機に向かいつつ話しているのだ。
「若し艦艇、戦艦が一隻爆発でもするとだ」
「それで、ですね」
「一隻が戦闘でもないのになくなり」
「そして乗艦している将兵達も」
「全て失われますね」
「民間でも航空機を酷使すればだ」
 どうなるかというのだ。
「やはり同じだな」
「墜落してしまいますね」
「飛行中にエンジン等が故障し」
「そして乗員も乗客も巻き込まれる」
「大規模な事故になりますね」
「それで数百人命を落とすこともある」
 そうした事態に陥るというのだ。
「だからですね」
「兵器も然りですね」
「整備は忘れず」
「危ういと思ったなら修理にあたらせ」
「そして休ませますね」
「そのことも忘れないことだ、疲労も敵だ」
 敵軍ここではオムダーマン軍だけでなくというのだ。
「だからだ」
「それ故にですね」
「将兵も兵器もですね」
「休ませて」
「そうしてですね」
「戦っていきますね」
「そうする、私は人を消耗品とはしないしだ」
 それにというのだ。
「兵器も然りだ」
「兵器はですか」
「それはですか」
「そちらも」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「酷使はしない」
「兵器についても」
「整備を忘れず」
「修理もですね」
「行っていく、そしてだ」 
 シャイターンはさらに言った。 
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