八条学園騒動記
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第七百二話 薩摩の言葉でその十
「それをよしとする教育もな」
「行われていますね」
「そういうことだ」
「野蛮な一面がです」
上等兵は述べた。
「出ていますね」
「残虐でな」
「そうですね、しかし」
「しかし?」
「いえ、中学生達とはです」
上等兵は行き交う彼等を見て大尉に話した。
「思えないまでにです」
「体格がいいな」
「幼稚園の頃からです」
「大きいな」
「連合では」
「それは連合に来てからな」
まさにとです、大尉も言った。
「感じるな、やはりな」
「連合の者は体格がいいですね」
「子供の頃からな」
「そうですね、中学生とはです」
上等兵は眉を顰めさせて述べた。
「思えません」
「高校生位だな」
「そうですね」
エウロパではとだ、上等兵は述べた。言いつつ頭の中で使用する言語を務めて薩摩星系の方言にして喋る言葉もそれにしている。
「これは」
「女の子もな」
「大きいですね」
「連合の食生活だとな」
「何でも大量に食べる」
「奇食と言われるものでもな」
エウロパではというのだ。
「普通にだ」
「食べていますね」
「そうだしな」
「量も多いですし」
「何でも大量に食べるとな」
「栄養が行き届き」
「それも代々となるとな」
そうなると、というのだ。
「自然とな」
「体格がよくなりますね」
「混血もあるしな」
このこともあってというのだ。
「連合はな」
「子供達でもですね」
「大きい、我も背が高いが」
エウロパではとだ、大尉は行間にこう込めて話した。
「しかしな」
「連合はですね」
「さらにな」
「大きいですね」
「食事にしろな」
それもというのだ。
「やはりな」
「量が多いですね」
「中学生のものとはな」
「思えないですね」
「カレーライスでもだ」
連合ではポピュラーなこの食事もというのだ。
「普通に三人前はあったな」
「そうでしたね」
「だがそれをな」
エウロパの者から見るとかなりの量のカレーをというのだ。
「食べてしかもだ」
「カレーだけでなく」
「もう一品食べるのがな」
「食堂では普通でしたね」
「靴の様な大きさのトンカツもな」
「カツカレーでしたね」
「食べていたしな」
それを見ての話である。
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