神々の塔
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第二十一話 六歌仙その八
二人で攻撃系の術に専念して戦った、そのうえでことを進め大伴黒主を倒し喜撰法師に僧正遍照、そして文屋康秀をそうしていき。
小野小町となったが彼女が詠う歌からだ。
桜吹雪が舞いそれに目だけでなく心も惑わされた。
「小野小町が見えんな」
「ああ、桜吹雪が凄くてな」
芥川も中里もこれには困惑した。
「術まで防がれるな」
「この桜吹雪にはそんな力もある」
実際にリーの術は今放ったところで搔き消された。
「そうなってるな」
「これならな」
「どうして戦う」
「一体な」
「ご主人様、ここはです」
九尾の狐が自分の背にいる芥川に言ってきた。
「無闇に攻めてもです」
「意味がないな」
「はい、術も消されるので」
「そっちで攻めてもな」
「駄目となればです」
「尚更やな」
「はい、しかし」
それでもというのだった。
「全く手がないか」
「それはないな」
「手は常にあります」
戦のそれはというのだ。
「桜吹雪は言うなら風と木です」
「属性で言うとな」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「そこに仙術を加えたもので」
「容易にはな」
「破れません」
そうしたものだというのだ。
「まことに」
「そやから今苦労してるわ」
「はい、風と木にです」
「強い属性で攻めるか」
「一番いいのは火です」
この属性だというのだ。
「火で、です」
「桜の花びら達を焼くか」
「そうすべきです」
「そやな、ほなここはな」
「よし、一気に焼くか」
中里は両手にそれぞれ持っている刀に火を宿らせて言った。己が持っている気を炎に変えてそれで刀に宿したのだ。
「そうするか」
「そやな、術は使えんでもな」
「やり方があるな」
「ああ、魔術師とかの術は使えんでも」
それでもというのだ。
「忍術はどないや」
「それを使うか」
「火遁の術をな」
これをというのだ。
「やってな」
「桜吹雪を焼いてか」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「一気にや」
「戦局を変えるか」
「少なくとも桜吹雪を焼かんとな」
さもないと、というのだ。
「話ははじまらん」
「そうか、ほなな」
「ああ、焼くで」
「そうするな」
「ああ、まずはな」
こう話してそしてだった。
一行はそれぞれの火野の属性の攻撃でだった。
桜吹雪を焼きそれで攻撃を行える様にした、そうしてさらに詠う小野小町に対して攻撃を仕掛けてだった。
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