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神々の塔

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第二十一話 六歌仙その七

「よおな」
「ほなや」
「今回もな」
「そうして戦うで」
「そうしよな」
 こうした話をしてだった、そのうえで。
 九人は属性を水に有利なものにして戦っていった、そのうえで。
 陣形も考えた、リーはまた言った。
「メルヴィルと施は遠距離攻撃や」
「間合いを置いてやな」
「それぞれの神具で戦うんやな」
「そや、そしてや」
 二人に話してからさらに言った。
「トウェインと羅、それに中里はな」
「接近戦か」
「それを挑むんか」
「そうすべきやな」
「五人共攻撃に専念する」
 神具を使ってのというのだ。
「そして芥川は陽動や」
「僕はそっちか」
「そや、素早く動き回ってな」
 忍者のそれを用いてというのだ。
「そしてや」
「六歌仙の注意を引くんやな」
「和歌は全体攻撃を出すが」
 リーは和歌のその特性のことを指摘した。
「しかしな」
「それでもやな」
「注意を引くとな」
「和歌を詠む手もやな」
「遅くなるからな」
「遅くなるとな」
「それが一瞬でもな」
 遅くなってもというのだ。
「それだけでちゃう」
「勿論僕も攻撃するな」
「そや、そうしてもらうで」
「わかったわ、そうするわ」
「そしてや」
 リーはさらに言った。
「私は攻撃の術に専念するがシェリルもや」
「攻撃の術をやな」
「それを出してな」
「戦うな」
「普段はな」 
 まさにというのだ。
「戦いつつ術もな」
「使ってるな」
「それぞれな、しかし今度の相手は和歌とや」
「術も使うな」
「詠って術も放つ」
「同時にしてくることもある」
「そうした相手にはな」
 戦う方はというのだ。
「手分けしてな」
「戦うのも手やな」
「相手は一人ずつ、しかしな」
「こっちは十人」
「それやとな」 
 それならというのだ。
「こっちは手分けしてな」
「そして戦って」
「ことを進めるんや」
「そうしてくな」
「歌の力も」
 和歌のそれもというのだ。
「強いが」
「私達にも力がある」
「そして知恵をな」
「その二つを使って」
「戦を進めるで」
「ほなな」 
 シェリルも頷いた、そしてだった。 
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