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八条学園騒動記

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第七百二話 薩摩の言葉でその一

                薩摩の言葉で
 大尉と上等兵は八条学園の中に入った、上等兵は潜入してから大尉に日本の薩摩星系の方言で話した。
「あの、どうもです」
「簡単にだな」
「潜入出来ましたね」
「思えばだ」
 大尉は話した。
「最初は神父の服装のままでな」
「入ろうとしましたが」
「私服に着替えてな」
「よかったですね」
「その私服もだ」
 これもというのだ。
「しっかりとな」
「連合のものですね」
「それに着替えてな」
「よかったですね」
「癪だが」
 大尉はそれでもと話した。
「着心地がいいな」
「快適ですね」
「これがだ」
 まさにというのだ。
「連合の技術だな」
「服にもそれが出ていますね」
「そうだ、服もね」
「着心地まで、ですね」
「技術が出ていてだ」
 それでというのだ。
「この通りだ」
「着心地がいいですね」
「そしてその服を着てな」
「潜入しましたね」
「そしてだ」
 大尉はさらに言った。
「混血している様にな」
「変装もしました」
「これでだ」
「問題ありませんね」
「学園自体にはまさにノーパスでだ」
 守衛はいたがだ。
「危険物を持っていないとな」
「楽にですね」
「入られる、だからな」
「いいですね」
「危険物はな」
 それはというと。
「入り口を潜る時にだ」
「入口に張られているビームでチェックされ」
「若しあるとだ」
「警報が鳴って」
「そしてだ」
「守衛も動きますね」
「そうなるが」
 それでもというのだ。
「何も持っていないとな」
「まさにノーチェックで」
「それでだ」
 そのうえでというのだ。
「入られる」
「そうですね、平和なものですね」
「工作員が潜入してもだ」
 即ち自分達がというのだ。
「この通りだ」
「ノーチェックです」
「それで中を見られる」
「自由に」
「それでだが」
 大尉はさらに話した。
「これからは見学者ということでな」
「学園の中を見て回りますね」
「そうする、学園内だけでなくな」
「他の場所もですね」
「見学する」
 そうするというのだ。 
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