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ハッピークローバー

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第八十話 久しぶりに会ってその十六

「そんなにね」
「高くないよな」
「というか今のアメリカ位の天井にした感じ?」
「うちの学校はか」
「昔の日本人じゃなくてね」
「昔の日本人小さかったからな」
 鳴海は飲みつつ話した。
「どうしても」
「そうなのよね」
「大体平均が一五五だろ」
「大人の男の人で」
「それ位だとな」
「かなり小さいわね」
「そうだよな」
 鳴海はかな恵の言葉に頷いた。
「考えてみれば」
「大人の男の人でそうだと」
「天井もな」
 これもというのだ。
「低くなるな」
「そうよね」
「それで俺背伸びたか」
「一回測ってみたら?」
「そうしてみるな」  
 かな恵に対して頷いて応えた、そしてだった。
 柿ピーもポテトチップも食べて酒も飲んでだった。鳴海はお暇するといったがここでかな恵は彼に言った。
「そういえば今日私のことかなって言ってたわね」
「かな恵じゃなくてな」
 鳴海も否定せず応えた、二人共かなり酔っている。
「そうだよな」
「仇名で呼んでくれるのね」
「ああ、駄目か?」
「いいよ、仲間うちじゃね」
 一華達と一緒にいると、というのだ。
「かな恵ってね」
「いつも言われてるか」
「そこで仇名って呼ばれると」
「いいか」
「いい感じよ、じゃあね」
「これからかなって呼ぶな」
「そうしてね、じゃあね」
 かな恵はにこりと笑って話した。
「これからね」
「これから?」
「お家まで送るわ」
「いいよ、一人で帰れるしかなが帰りにな」
「危ないとか?」
「酔ってるからな」
 だからだというのだ。
「俺は一人で帰るよ、近いし」
「じゃあ階段降りる時は手すり使って」
「ああ、ちゃんと降りるな」
「そうしてね、階段は危ないから」
 酔いながらも真面目な顔で話した。
「絶対によ」
「それじゃあな、帰ったら連絡するな」
「そうしてね」
「無事に帰ったってな」
「それ待ってるからね」
 こう言うのだった。
「それじゃあね」
「またな」
「ええ、またね」
 二人で笑顔で話してだった。
 鳴海はかな恵に玄関まで送ってもらってから自分の部屋に一人で帰った、そしてラインで無事だと連絡するとかな恵の返事は笑顔のものだった。


第八十話   完


                     2023・4・1 
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